図書館

「アメリカで裁かれた本」

先週読み終わった本。アメリカで裁かれた本─公立学校と図書館における本を読む自由─作者: 上田伸治出版社/メーカー: 大学教育出版発売日: 2008/06/02メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見るここまで引き込まれるとは思わなかった。 紹介されてい…

図書館職員は著作権思想の最高の伝達者でなければならない

黒澤節男氏の「Q&Aで学ぶ図書館の著作権基礎知識」の第2版が出た。Q&Aで学ぶ図書館の著作権基礎知識 (ユニ知的所有権ブックス)作者: 黒澤節男出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2008/05メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (4件) を見る第1…

図書館のOPACと青空文庫

千葉県市川市立図書館が、OPACに青空文庫の図書カードへのリンクを掲載したそうです。 青空文庫の電子テキストが検索・閲覧できます http://www.city.ichikawa.chiba.jp/shisetsu/tosyo/posnew/pos_aozora.htm こちら経由で知りました。 蔵書と青空文庫を一…

雑誌を除外したら意味がない

数字を比較してみても、意味の無い数字であったら、そこには意味はない。 この記事を読んで思ったのは、なんで意味のない数字を比較しているのだろうか、ということ。 <データ読解>文系優位、天理大トップ――学生当たりの大学蔵書数 | 日経ネット関西版 htt…

国会図書館のPORTAに電子文藝館

国会図書館が提供しているデジタルアーカイブのポータルサイト、PORTAの検索対象サイトが追加された。 NDLの“PORTA”に新たな検索対象と機能が追加 | カレントアウェアネス・ポータル http://current.ndl.go.jp/node/7539 2008/03/31 検索対象5つと外部提供イ…

図書館と書店のコラボ

興味深いニュースがあった。 図書館・書店が賢治イベント 中国新聞 地域ニュース http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200803300017.html 図書館側が書店に呼びかけたと言うこのイベント。 広島市立の13図書館と、市内に本社や店舗を置く書店5社の計11店が…

募金の集まらない図書館についての本を読んで

少し前に話題になったこの記事。 斐川町立図書館:財政難、募金1円も集まらず 図書購入費「みんなで育てて」 /島根 - 毎日jp(毎日新聞) http://mainichi.jp/area/shimane/news/20080305ddlk32040162000c.html はてなブックマークのコメントなどでは斐川…

広報媒体としての図書館サイトの価値

地元の図書館が、変なサービス(?)をはじめた。 図書館のサイトに文化活動の案内を掲載すると言うものだけど、掲載するのが有料というものだ。 平塚市図書館 みんなの掲示板 http://www.lib.city.hiratsuka.kanagawa.jp/keijiban/keiji_index.shtml 掲載料…

オープンコースウェア

JLAのメルマガアーカイブで、2月27日に配信された最新の393号が公開されていたので、それをチェックしたら紹介されていた。 筑波大学大学院 図書館経営管理コースOCW http://capricorn.slis.tsukuba.ac.jp/~ocw/moodle/ 公開されたのは1月末らしい。 大学院…

大学図書館の蔵書

図書館系ブログで話題になっているこの記事。 asahi.com:大学図書館の蔵書、学生が選ぶ 西日本の大学に広がる - 関西 http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200802090061.html この記事については、こちらのエントリーが面白かった。 それはブックハンティ…

大きく変わった「図書館無料の原則」の意義

図書館の有料化についての発言が様々なところでされているが、それに対して、一度次のようなエントリを書いた。 無料だからできること - Copy & Copyright Diary http://d.hatena.ne.jp/copyright/20071218/p1 このエントリはその続編である。図書館法に 第…

国会図書館蔵書880万冊の電子化

今年の1月7日に、次のような記事がでた。 NIKKEI NET(日経ネット):主要ニュース−各分野の重要ニュースを掲載 国会図書館の本、全国で閲覧可能に・3000万冊をデジタル化 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080107AT3S2803907012008.html この記事による…

「本と人をつなぐ図書館員」

同じく、書店で見つけて一気に読んだ本。本と人をつなぐ図書館員作者: 山内薫出版社/メーカー: 読書工房発売日: 2008/01/15メディア: ハードカバー クリック: 11回この商品を含むブログ (7件) を見る著者は、図書館で40年近く障害者サービスに携わってきた方…

「図書館の基本を求めて」

先日書店で見つけて、一気に読みました。図書館の基本を求めて―「風」「三角点」2001~2003より作者: 田井郁久雄出版社/メーカー: 大学教育出版発売日: 2008/01/15メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (3件) を見る岡山市立図書館に30年勤務…

「H氏賞」受賞作の電子化

国会図書館の蔵書の電子化のニュースが昨日流れましたが、この件について書きたかったことは、ほとんど図書館退屈男さんが書かれたので、違う話題を取り上げます。 たまたま見つけたニュースです。 「H氏賞」後世に 電子書籍化作業始まる 坂井・三国図書館 …

無料だからできること

著作権が及ばない範囲を定めている著作権法の条文の中に第38条があります。 (営利を目的としない上演等) 第三十八条 公表された著作物は、営利を目的とせず、かつ、聴衆又は観衆から料金(いずれの名義をもつてするかを問わず、著作物の提供又は提示につき…

「NANA」のある図書館−図書館が購入すべき本は何か その2

ITmedia オルタナティブ・ブログで、図書館で「NANA」を借りて読んだというエントリーがあった。 愛読書「NANA」 - 抱き込め!ユーザー、巻き込め!デベロッパー [ITmedia オルタナティブ・ブログ] http://blogs.itmedia.co.jp/usrtodev/2007/11/nana_f1e2.h…

国会図書館は全頁のコピーを提供できない

文化・著作権を楯にコピーもままならぬ国会図書館なんて! http://www.news.janjan.jp/culture/0711/0711010945/1.php 私も、図書館で本の全頁コピーを取りたいと思うことはありますし、雑誌の最新号の記事の全文のコピーを取りたいと思うことはあります。 …

図書館が購入すべき本は何か

Google Newsで図書館のニュースをチェックしていると、資料費削減の記事がちょくちょく出てきて、公共図書館の現場は厳しい状況にあることが分かるが、次の記事を読んで、「ちょっと待て」と言いたくなった。 広がる資料費削減 県内公立図書館 情報機能低下…

図書館は青空文庫のDVDをどう活用するか

『青空文庫 全』寄贈計画のお知らせ http://www.aozora.gr.jp/kizokeikaku/ 青空文庫のDVD寄贈計画は、考えれば考えるほどすばらしい事業だと思う。 DVDに収録されている作品は、全て著作権保護期間を満了している作品ばかり。 なので、自由に複製できるし、…

近代デジタルライブラリーに大正期の図書

国立国会図書館の近代デジタルライブラリーで、7月3日から大正期の図書約15,700冊分のデータが公開されます。 ニュース | 国立国会図書館-National Diet Library 大正時代の図書をインターネットで提供開始 http://www.ndl.go.jp/jp/information/news.html#0…

上妻文庫と熊本県立図書館

「上妻文庫」について、熊本県立図書館のサイトを見てみたが、解説は見つけられなかった。 熊本県立図書館・熊本近代文学館−温知館− http://www.library.pref.kumamoto.jp/ 「上妻文庫」で蔵書検索を行ったら出てきたが、これでは、熊本県立図書館に「上妻文…

送料の実費負担と貸与権

公共図書館が、著作権者から許諾を得ること無しに貸出が出来るのは、「営利を目的とせず、かつ、その複製物の貸与を受ける者から料金を受けない」*1で貸出しているからだ。公共図書館と言えども「料金」を受け取る場合は、著作権者からの許諾が必要になる。 …

恩師の退職記念論文集

大学時代の恩師、高山正也先生の退職記念論文集が発行されました。明日の図書館情報学を拓くposted with 簡単リンクくん at 2007. 4.10高山正也先生退職記念論文集刊行会編樹村房 (2007.3)通常24時間以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見…

国会図書館のサイトリニューアル

国会図書館のサイトがリニューアルされました。*1 図書館に関する調査・研究のページ “Current Awareness Portal” - カレントアウェアネス-R : NDL、ホームページをリニューアル by chojo http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/car/index.php?p=3281 だいぶ…

静脈認証の導入経緯

前に批判的に紹介した、茨城県那珂市図書館の静脈認証について、その導入の経緯を紹介した文献が「情報管理」誌に掲載されました。 小泉 周司. “いつでも気軽に立ち寄れる図書館を目指して : ―那珂市立図書館におけるカードレスへの取り組み―”. 情報管理. Vo…

デポジットライブラリーの記事

24日付けのエントリーで紹介した、神奈川県立川崎図書館と神奈川県資料室研究会のデポジットライブラリーについて、神奈川新聞が記事を掲載しました。 廃校の教室が「デポジット・ライブラリー」に/横浜 : ローカルニュース : ニュース : カナロコ -- 神奈…

デポジットライブラリー

asahi.com:「共同保存図書館設立を」 収容能力を超えた本の保存対策 - 文化一般 - 文化芸能 http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200611240236.html 多摩地区のデポジットライブラリー構想の紹介記事。 数年前からこの構想は出てきているが、記事…

図書館と復刊ドットコムのコラボ

埼玉県立図書館が復刊ドットコムの協力を受け、「復刊が望まれている名著たち」というブックフェアを行っています。 秋のブックフェア「復刊が望まれている名著たち」 http://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/fukkan/fukkan.html 復刊ドットコムで100通…

図書館の自由委員会の2つの文書

本日、10月27日付けの2つの文書が日本図書館協会図書館の自由委員会のサイトに掲載された。 加害少年推知記事の扱い(提供)について(自由委員会検討素案 2006.10.27) http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/jiyu/syonenhou.html 「個人情報保護に関する主な検討課題…