産業の活性化の視点だけで著作権を語ること

森祐治・情報経済ブログ]著作権の抜本改革よりも事業モデルの多様化を
http://blog.japan.cnet.com/mori/archives/000932.html

森氏の考えは岡本薫氏と近い考えのように思います。
コンテンツ産業の中だけで考えれば、森氏の考えも妥当かもしれません。しかし現在は岡本氏が言うように「一億総ユーザー、一億総クリエーターの時代」だと思います。「一億総ユーザー、一億総クリエーターの時代」においては、コンテンツ産業の中だけで著作権を考えることが、妥当だとは私は思いません。
過去の著作物を利用するのは「コンテンツ産業」に係わる人だけではありません。むしろこれからは「コンテンツ産業」以外の、一般の個人が利用したいと考えるケースがどんどん増えていくと思います。その際、「産業の活性化」の視点で考えられた著作物利用の仕組みは、一般の個人の利用を阻害するものになってしまうのではないでしょうか。
著作権はもっと広い視点で考えるべきだと思います。