三田誠広氏への反論

推理小説は一回読んで終わり?

id:Kiraさんによると、三田氏はまたしてもこのような発言をしたらしい。(id:Kira:20040802#p1) (引用者補足:三田)氏によれば、推理小説等も一度読んで古本屋に追いやられてしまうタイプのものであり、1回使用されただけで中古屋に追いやられて、結果と…

与那原恵氏の反論

1月10日に紹介した(id:copyright:20040110#p1)与那原恵氏の「多様な本との出会いの場を奪ってはならない」が、本日の朝日新聞夕刊の論壇時評で、吉澤夏子日本女子大教授(社会学)が「私が選んだ3点」の中で取り上げています。

与那原恵氏の反論

与那原恵. 多様な本との出会いの場を奪ってはならない:図書館は何のためにあるのか. 論座. No.105, p.244-249. (2004.2) http://www3.asahi.com/opendoors/zasshi/ronza/backnumber/f200402.html これまで、図書館からの反論はいくつかなされていましたが、…

図書館を糾弾する前にすべき事

igiさん(id:igi)の日記より id:solarさんご指摘のとおり、最近は、書籍も文庫も新書もDVDもCDもすぐになくなってしまうものが多い。コンビニ的。こういった点になんの解決も与えることなく権利の強化ばかりに気をとられていたらアクセスできない情報が増え…

番外編 ず・ぼんの座談会より

3回目で書いた(id:copyright:20030827#p1)図書館が純文学を買い支えるべきだとの三田氏への主張については、既に「ず・ぼん」の座談会で反論*1がなされている。例えば18ページ。 沢辺…でも、専門書の出版社からの「図書館で必ず一冊買ってくださいよ。そう…

番外編 他の人の意見

Googleで検索したら、藤本昌司氏が「図書館への私の提言」(ISBN:4326098287)について触れていた。 http://melon.gc.matsuyama-u.ac.jp/~fujimoto/book.html 私と同様な点を指摘しています。

番外編

何気なく、下記の本を買って読んでみた。 若者はなぜ「決められない」か (ちくま新書)作者: 長山靖生出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2003/09メディア: 新書 クリック: 4回この商品を含むブログ (41件) を見る まだ、半分ぐらいしか読んでいないが、三田誠…

複本は日本独自の問題か?

三田氏は公共図書館がベストセラーを複数冊購入することを批判します。確かに、図書館には幅広い蔵書構成が必要な場合も多いので、耳を傾ける必要が無いとは言いませんが、三田氏は本書*1の13ページで次のように述べています。 著作者の多くが不満を覚える日…

図書館の使命とは

三田氏は「わたしの理想の図書館」について以下のように述べています。(三田誠広「図書館への私の提言」勁草書房(2003年)ISBN:4326098287 72ページ) レファレンス業務の充実を計って、利用者のより深い要望に応えることを図書館の使命と考え、さらには図…

図書館についての誤解

「図書館への私の提言」というタイトルですから、図書館について充分に理解し、図書館の現状を充分に把握した上で提言していると普通は思うでしょう。しかし、三田氏は図書館についての理解が不足しています。三田氏は貸出サービスよりもレファレンスサービ…

「図書館への私の提言」批判その1

まずは形式的な面から。 本書には「参考文献」が記されていない。 本書を執筆する上で三田氏は様々な文献を参照したと思われます。 というより、図書館や著作権についての文献を読まずに本書を執筆していたとしたら、それこそ問題です。 しかしながら、本書…

三田誠広氏への反論をはじめます

以前から図書館批判を繰り返していた三田誠広氏の「図書館への私の提言」を入手し、一読した。 図書館への私の提言 (図書館の現場)作者: 三田誠広出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2003/08/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (11件) を見る 途中で何…