推理小説は一回読んで終わり?

id:Kiraさんによると、三田氏はまたしてもこのような発言をしたらしい。(id:Kira:20040802#p1)

(引用者補足:三田)氏によれば、推理小説等も一度読んで古本屋に追いやられてしまうタイプのものであり、1回使用されただけで中古屋に追いやられて、結果として作者に収入が入らないという点では同じだろうとのことだ。

推理作家は三田氏のこの発言をどう思うのだろうか?
あの迷著「図書館への私の提言」(isbn:4326098287)のなかでも三田氏は同様な発言をしている。

すでにお話ししたように、推理小説のようなものも、読者は一回読めば、すぐに中古書店に売ってしまいます。(117ページ)

三田氏にとっては推理小説はそのようなものかもしれないが、私にとっては違います。おもしろい推理小説は何度も読み返したくなりますし、私は実際何度も読み返しています。
すぐに売ってしまいたくなるような推理小説はただつまらなかったから、もう読み返すことはないだろうというものだったからに過ぎません。推理小説であろうが、純文学であろうが、読み返す価値の無い小説はいくらでもあります。
三田氏の小説観が貧困であるのはしかたありませんが、それを普遍的なものであると勘違いしないで欲しいです。