秦恒平氏

作家の秦恒平氏が、ご自身のホームページで次のように述べられている。(9月30日付)
http://www2s.biglobe.ne.jp/%7Ehatak/iken24.htm*1

 しかしいわゆる「公貸権」については、はっきり云うが著作者側のふりかざしているモノは。憲法制定ではないが、明らかに海外事情の借り物を半歩も出ていない。現に著作者の誰かが公貸権に関して本格に論文を発表していない。せいぜい新聞記事でのエッセイであり、そこには漠然とした願望と理念らしきものが放言されているだけで、その実現への具体的なヴィジョンは出ていない。むしろ図書館側の人達かこの点については説得力のある原稿を雑誌等に発表している。わるいことに、猪瀬氏も文藝家協会の三田氏もそれら関連の発表文献を知らずまた当然読んでも居ない。そんなことで、どうまくし立てても、一方的な高圧的な言辞言説で終わってしまう。

三田誠広氏への反論その4(id:copyright:20030908#p1)で、三田氏は海外での複本の状況すら調べずに「複本」を日本特有の問題だと主張していると書いたが、やはりそうだったのか。
しかし作家といっても、必ずしも三田氏のような意見ばかりではないことを知って、少し嬉しく思った。
今度秦氏の本を読んでみようかな。

*1:10月4日付でURLが変更になりました