まだ半分ぐらいまでしか読んでいないけど、この本はお勧め! 「デジタルコンテンツ法制」

今日、書店で見つけたこの本、生貝さんこが著者の1人だったので買ったのだけど、読み始めたらとても良い!

デジタルコンテンツ法制

デジタルコンテンツ法制


まず、本書の最初の「はじめに」の次に、「デジタルコンテンツ法制の成立と発展」として、1996年から2011年まで年表形式で国際的動向、権利の拡大、権利の制限、放送と通信の融合、コンテンツ流通・管理、司法制度その他、の項目について4頁にわたってまとめている。
この年表がとてもわかりやすくて、これを見ただけで「この本はあたりだ!」と思った。

第I章は「コンテンツ法制の中核としての著作権法」で、著作権法の基本的な解説。
この章は著作権についてわかりやすくまとめてある。

第II章が「デジタルコンテンツ法制の成立と発展」。
自分がこの章の途中まで読んでいるところだけど、この章がとても良い。
1996年以降を、「第一期 デジタルコンテンツ法制の幕開け(1996~)」「第二期 知的財産立国と司法制度改革(2002~)」「第三期 コンテンツ法制・通信法制のリフォーム(2006年~)」の三期に分けて、どのような背景があってどのような立法・法改正がなされたかを解説している。
自分は第二期の途中から著作権法の改正についてウォッチングしてきたつもりであったけど、その背景までは押さえていなかったということを本書を読んで思い知らされた感じだ。
増田さんの解説を読むことで、これまでの著作権法改正の動きについて整理できたような感じだ。
また、著作権法だけで無く、他の法律も押さえてあるので、デジタルコンテンツに関わる立法・法改正の動き全体を俯瞰することができる。

まだ半分ぐらいまでしか読んで無いけど、そこまででも充分に元を取ったと思う。
残り半分を読むのが楽しみだ。