本のテキストデータの提供

書店で見つけて買ったこの本。

戦後「日本マンガ」論争史

戦後「日本マンガ」論争史

奥付を見て驚いた。
以下の記述があったからだ。

本書の一部あるいは全部を無断で利用(コピー等)することは、著作権法上の例外を除き禁じられています。但し、視聴覚障害その他の理由で活字のままでこの本を利用できない人のために、営利を目的とする場合を除き、録音図書」「点字図書」「拡大写本」の製作を認めます。その際は事前に当社までご連絡ください。また、テキストデータをご希望の方は左下の請求券をお送りください。

(強調:引用者)

そして、そのページの左下隅が請求券になっている。
これはすばらしい。


視覚障害者のための録音図書を推進している「EYEアイマーク・音声訳推進協議会」という団体があって、録音図書の作成の許諾の意思表示としてEYEマークを本につけることを提唱しているが、現実的にはあまり普及していないと言っていいだろう。
本書にはEYEマークはついていないが、同様の意志を示しているだけでなく、さらにテキストデータまで提供すると言うのだから、本当にすごい。賞賛すべきことだと思う。

このような形で、テキストデータを提供する本が増えて欲しいと思う。