第3回知財系BLOG運営者会議

約1年ぶりに開催された「第3回知財系BLOG運営者会議」に参加してきました。
参加者は6名。
今回のテーマは「著作権延長をどう迎え撃つか」。
著作権の保護期間を著作者の没後50年から没後70年に延長しようとの要望が権利者団体からあがって来ていて、アメリカからも日本政府に要望が出されている中で、どう対抗していくかと言うことを話し合いました。

まず話題になったのは、著作権保護期間が延長された場合に、誰にどのくらいの利益があって、誰にどのくらい不利益があるのか、と言うことです。
例えば、映画の著作物の保護期間は2年前に20年延長されているが、この延長によって権利が存続している映画が、どれだけ商業利用されているのか、そういったことを検証する必要があるのでは無いだろうか。
逆に延長がされなかった場合、青空文庫の活動はこれまで通り発展していくということで、具体的にプラスになることが明らかであるが、青空文庫以外に延長されないことがプラスに繋がる活動があるのか、著作権延長のデメリットをもっとわかりやすく提示する必要があるだろう、と言うことも出てきました。
他にも様々な話題が出てきましたが、次の2点に集約していきました。

一つは、個人として反対の声を上げてもなかなか相手にされないので、団体として声を上げる必要がある、そのためには団体を作らなければならないということ。
もう一つは、ただ反対の声を上げるだけではダメで、対案を提示する必要があるということ。

対案については、結構活発な議論ができましたが、団体を作ることについてはなかなか難しいと思います。BLOGで発言することと団体を作ることとでは、労力が全然違ってくるので、ある程度時間が自由になる人がいないと難しいと思います。
とはいえ、何らかのアクションを起こしていかなければならない、と言うことは参加者の共通認識になったと思います。
謎工さんも、今後は3ヶ月間隔で開催していきたいとおっしゃっていたので、次の運営者会議では、もっと具体的な議論になるのではないかと期待しています。

なお、これは私個人が感じたことですので、運営者会議での話題の全てではありません。他にも様々な話題も出ましたし、話題にはならなかったものの、自分が感じたことも書いていますので、その点はご了承下さい。