文字・活字文化振興法案提出へ

asahi.com: 「言語力」育成目指し法案提出へ 超党派の活字文化議連 - 文化・芸能
http://www.asahi.com/culture/update/0510/012.html

10月27日を「活字文化の日」に…法案提出へ : ニュース : 教育 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20050511ur01.htm

記事中では、版面権の創出や再販制度維持については全く触れられていません。
なぜ取り上げないのでしょうか。
版面権の創出や再販制度維持が本当に「文字・活字文化」の振興に繋がるのなら、両新聞社とも正々堂々と主張すべきでしょう。

国会図書館法改正

市民メディア・インターネット新聞JANJANに掲載された次の2つの記事が良い。

国会ウオッチ!・国会NOW:憲法の弟分を改正 国立国会図書館法
http://www.janjan.jp/kokkai_watch/0505/0505036575/1.php

政治・自らの「権利」を葬り去った国会――国会図書館法の改正
http://www.janjan.jp/government/0505/0505066712/1.php

私には、国会図書館長の給与が高いか妥当かは判断できないが、高いと思うのならもっともっと国会図書館を活用して欲しい。
特に国会議員は。
何度も紹介しているので、食傷気味に思われるかもしれないが、昨年の著作権法改正案の審議において、民主党の議員が参考にした一つの調査報告がある。

音楽レコード還流防止措置について
国立国会図書館 ISSUE BRIEF NUMBER 451 (May.27.2004)
http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/issue/0451.pdf

このレポートは政府側が法改正の根拠としたデータをすべて覆したもので、このレポートがあったからこそ、法改正の問題点がすべて浮き彫りにされた。
民主党の依頼に基づいて作成されたレポートではなく、国会図書館が独自に作成したものだ。
国会図書館にはこれだけの調査能力があるのだ。
国会図書館長の給与が高いと思う議員は、どんどん国会図書館を活用して欲しい。
それは国会議員に与えれらた特権でもある。
その特権が何故与えられているのか、それを考えて欲しい。

国会図書館関連本

国会図書館について考える前に、読んでおきたいのが次の2冊。

国立国会図書館入門 (三一新書)

国立国会図書館入門 (三一新書)

国立国会図書館のしごと」は「国立国会図書館月報」に連載されたコラムを中心にまとめたもので、読みやすく、仕事の実際の様子がうかがえる。
国立国会図書館入門」は国会図書館の仕組みが体系的にまとめられている。

また、館長の問題について考える際には次の本が参考になる。

アメリカ議会図書館―世界最大の情報センター (中公新書)

アメリカ議会図書館―世界最大の情報センター (中公新書)

米国議会図書館について、歴代館長が何をやってきたかを中心にまとめられていて、館長職の重要さがとてもよくわかる。
本書を読むと、果たして日本の国会図書館の館長はどうだろうか、と考えたくなる。