著作権保護期間延長の青空文庫への影響

本日付で青空文庫そらもように「著作権保護期間延長の対象となるりうる作品への取り組み方針」が掲載された。

著作権保護期間延長の対象となるりうる作品への取り組み方針
http://www.aozora.gr.jp/soramoyou/soramoyouindex.html#000177

青空文庫では2年後に著作権が切れる作家の作品について、工作員からの入力申請を受け入れているそうで、すでに2008年に著作権が切れる作品についての入力申請があったとのこと。
先ほど公開された文化審議会著作権分科会報告書では著作権保護期間の延長は盛り込まれなかったので、少なくとも2006年の通常国会著作権保護期間延長のための法案が提出されることは無い。
2006年の著作権分科会で保護期間延長が答申され、2007年の通常国会に提出され、2008年1月1日から施行というのが、最短のスケジュールになる。
保護期間延長という重大な法改正がそう短期間で決まってしまう可能性がどれだかあるか分からないが、入力作業が無駄になってしまう可能性も否定できない。
そのため、青空文庫としてはこの方針を発表することになったのだ。
まだ、保護期間延長の検討が開始されていないにもかかわらず、青空文庫の活動にはこれだけの影響が出始めている。
著作権保護期間の延長は、これだけ大きな影響を及ぼすということを、延長を主張する側もしっかりと認識してもらいたい。