ペンクラブシンポジウム

前に(id:copyright:20031208#p4)紹介だけはしていたけど、糸賀氏がパンフレット用に書いた内容はひどすぎる。
http://www.japanpen.or.jp/honkan/iin_genron/031108.html

 一方は図書館が大量に貸し出すために被害をこうむっていると言い、他方はそれは事実無根だとやり返す議論が続いてきた。著作者側の経済的損失がどれほどのものかは正確につかめないが、精神的苦痛を受けていることだけは確かなようで、これはハラスメントの構図に似ている。読書をめぐるハラスメントと考えれば、新たな「読(どく)ハラ」と呼べるかもしれない。ハラスメント行為の可能性を指摘されたほうは、過去の行為がそうでないことを立証するより、今後はそういう誤解を与えないような配慮をしたほうが相手との関係がうまくいく。

「読ハラ」って何? 全然違うでしょ。
一部の作家が、勝手に(根拠もないのに)被害者意識を持っていること、被害妄想を抱いていることに対して、図書館側が何で譲歩しなければならないのか。
今行われていることは、図書館による作家への「ハラスメント」などではなく、むしろ作家による図書館バッシングであり、作家による図書館利用者バッシングであり、更に言えば、読者バッシングである。
図書館行政に大きく影響を与える立場の人が、このような考えを持っていることに深く失望した。