「寄贈」で構築されている県立川崎図書館の科学技術系外国語雑誌コレクション

神奈川県立図書館・神奈川県立川崎図書館の機能廃止・縮小問題を取り上げた神奈川新聞の連載は、非常に読み応えがあり、毎日楽しみにしている。
その連載の6回目(紙面では2月3日付け、カナロコ掲載は2月4日)で、次の箇所に目を引かれた。

 都道府県立の図書館にとって「寄贈」の量と内容は決して見落とせない。社史研究家の村橋勝子さんは「図書館はお金を使うだけだと言われるけれど、実は同じぐらい稼いでいる」と強調する。

 神奈川の場合、平成に入ってから23年間の平均値で、受け入れた資料のうち寄贈は県立図書館、県立川崎図書館ともに38%。年度によっては6割を超えたこともある。

 それらの中には、書店に並ばない社史、自治体史、記念誌など貴重な本も多い。多様な資料を所蔵してきた信頼が、資料を新たに呼び込む。それが後の研究に役立つ。

http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1302040011/

なるほど。資料の「寄贈」を受け入れることを「稼ぐ」と表現しているわけだが、蔵書という県民の財産が「寄贈」によって増えているのは「稼ぐ」と言えるかもしれない。

記事中では「社史、自治体史、記念誌」が挙げられているが、購入費用として考えれば、一番「稼いで」いるのは川崎図書館の科学技術系外国語雑誌になると思う。

県立川崎図書館が所蔵している科学技術系外国雑誌は、日本化学会から移管された化学系外国語雑誌390誌(継続受入約90誌)と、神奈川県資料室研究会と共同で構築されたデポジットライブラリーの約1500誌がある。

日本化学会からの移管というのは、2001年に「日本化学会図書・情報センター」が廃止された際に、そこで所蔵していた資料が県立川崎図書館に移管されたものだ。これにより米国化学会をはじめ、海外の化学会が発行している学術雑誌が移管された。

日本化学会所蔵書籍の移管先について(ご案内)/日本化学会
http://www.chemistry.or.jp/library/ikan-kawasaki.html

デポジットライブラリーというのは、神奈川県資料室研究会の会員機関が、所蔵できなくなった外国雑誌のバックナンバーを、県立川崎図書館に寄贈し、県立川崎図書館の蔵書として、神資研会員機関のみならず、広く県民の共有財産として活用するものだ。

デポジットライブラリーのご案内 - 神奈川県資料室研究会
https://saas01.netcommons.net/shinshiken/htdocs/?page_id=29

神奈川県立川崎図書館における「科学技術系外国語雑誌デポジット・ライブラリー」の開設
https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/47/7/47_7_476/_article/-char/ja/

これだけの科学技術外国語雑誌のコレクションを公立図書館で所蔵しているのは多分他には無いだろう。
外国の学術雑誌は非常に高額で、年間購読料で100万円を越えるものも少なくない。これだけのタイトルのコレクションを構築するには、通常であればどれだけの金額がかかるだろうか。購読料の累計で軽く億の単位を越えるだろう。
それを、県立川崎図書館は「寄贈」によって構築できてるのだ。

これだけの資料が「寄贈」という形で集まってくる、県立川崎図書館の価値を、この神奈川新聞の記事を読んで再認識した。

神奈川新聞の連載

【連載】県立図書館「廃止」を問う(1)=本にさわれない?/神奈川:ローカルニュース : ニュース : カナロコ -- 神奈川新聞社
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1301290003/

【連載】県立図書館「廃止」を問う(2)=そこにポリシーはあるか/神奈川:ローカルニュース : ニュース : カナロコ -- 神奈川新聞社
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1301290004/

【連載】県立図書館「廃止」を問う(3)=手に取ることで「出会う」/神奈川:ローカルニュース : ニュース : カナロコ -- 神奈川新聞社
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1301290038/

【連載】県立図書館「廃止」を問う(4)=貸出数だけが重要なのか/神奈川:ローカルニュース : ニュース : カナロコ -- 神奈川新聞社
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1302010015/

【連載】県立図書館「廃止」を問う(5)=高い「一覧性」競争力補う:ローカルニュース : ニュース : カナロコ -- 神奈川新聞社
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1302020009/

【連載】県立図書館「廃止」を問う(6)=二重行政批判の矢面に 大阪・中之島/神奈川:ローカルニュース : ニュース : カナロコ -- 神奈川新聞社
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1302040011/

神奈川新聞の神奈川県立2図書館機能廃止・縮小問題の連載記事がWEBに掲載された

昨日、今日と紹介した、神奈川県立図書館・神奈川県立川崎図書館の機能廃止・縮小問題に関する神奈川新聞の連載記事が、WEBのカナロコに掲載された。

【連載】県立図書館「廃止」を問う(1)=本にさわれない?/神奈川:ローカルニュース : ニュース : カナロコ -- 神奈川新聞社
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1301290003/

【連載】県立図書館「廃止」を問う(2)=そこにポリシーはあるか/神奈川:ローカルニュース : ニュース : カナロコ -- 神奈川新聞社
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1301290004/

できるだけ多くの人に読んでもらいたいと思っていたので、カナロコに掲載されたのはうれしい。
これは神奈川県の問題ではあるが、他の都道府県にも波及する可能性があると思うので、全国の方が読めるようになったのはとても大きい。
連載もしばらく続くようなので、楽しみだ。

神奈川新聞の連載2回目


今日の神奈川新聞の連載「ホントに知ってた? 図書館のこと」は「機能の特化 そこにポリシーはあるか」という見出しで、閲覧・貸出廃止案に対して理解を示す声と懐疑的な声を紹介している。
理解を示す声としては、岡本真さん(@arg)と国立公文書館の高山館長の声を紹介しているが、いずれも全面的に賛同しているものではない。
一方、懐疑的な声としては元鳥取県知事の片山教授と秋田県立図書館の山崎副館長の声を紹介している。
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神奈川新聞で神奈川県立2図書館機能廃止・縮小問題の連載スタート

神奈川新聞で神奈川県立図書館・神奈川県立川崎図書館の機能廃止・縮小問題を取り上げた連載が始まった。

「ホントに知ってた? 図書館のこと 県立「廃止」を問う」と言うれんさいだ。

初回の今日は、1面と21面に掲載されている。

21面では、500メートルの距離にある横浜市立中央図書館と神奈川県立図書館について、「役割が異なる」と述べている。
地元紙の神奈川新聞が、この問題を大きく取り上げることの意味は大きい。
次回以降も期待している。
 
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以下は担当された記者のツィート。 

神奈川新聞のスタンス

本日から神奈川新聞で、神奈川県立図書館・神奈川県立川崎図書館の機能縮小・廃止問題についての連載が始まった。

ホントに知ってた? 図書館のこと
県立「廃止」を問う

というタイトルで、本日の神奈川新聞の1面と21面に掲載されている。

1面では、県教育委員会が神奈川県立図書館・神奈川県立川崎図書館図書館の閲覧・貸し出しサービスの廃止を打ち出したことに対する反応として、常連利用者による公開座談会が開催されたこと、神奈川県資料室研究会が意見を表明したことを紹介しつつも、その反応は静かであるとし、

「図書館そのものがなくなるわけではない」。そんな危機感の薄さが、どこかにうかがえる。

と述べている。
21面では、県教育委員会二見研一教区局長への取材を元に再編案を紹介し、さらに隣接している神奈川県立図書館と横浜市立中央図書館を挙げ、

「二重行政が言われる中、本当にあの場所に必要なのか」

との二見教育局長の見解を紹介した後で、両館の利用者の声を紹介し、

同じ「図書館」の看板を掲げていても県立と市立では利用のされ方に差がある。役割が異なるのだ。

と述べている。

全体的にバランスがとれていて、良い記事だと思う。
多くの方に読んでいただきたいが、残念ながらカナロコには掲載されていない。


なお、この連載は斉藤大起記者、香川直幹記者、佐藤将人記者の3名が担当しているのだが、佐藤将人記者がツイッターで次のようにツイートしている。

地元メディアである神奈川新聞が「閲覧廃止はまずい」というスタンスを明確にしてこの問題を取り上げてくれることは非常に大きいと思う。
次回以降も楽しみな連載だ。
期待しています。

追記(2013年1月29日)

本日、この連載がWEB版のカナロコに掲載された。

【連載】県立図書館「廃止」を問う(1)=本にさわれない?/神奈川:ローカルニュース : ニュース : カナロコ -- 神奈川新聞社
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1301290003/

【連載】県立図書館「廃止」を問う(2)=そこにポリシーはあるか/神奈川:ローカルニュース : ニュース : カナロコ -- 神奈川新聞社
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1301290004/

神奈川新聞を買うことの出来ない地域の方もこれで読むことが出来るようになった。
神奈川県の問題ではあるが、他の都道府県でも同じようなことが起きるかもしれないので、全国の方にも読んでいただきたい。

川崎市議会での県立川崎図書館に関する質疑が会議録速報版として掲載された

昨年の12月12日付けのエントリで、川崎市議会でなされた県立川崎図書館に関する質疑を取り上げた。

川崎市議会での県立川崎図書館に関する質疑 - Copy & Copyright Diary
http://d.hatena.ne.jp/copyright/20121212/p1

この時は、川崎市議会インターネット中継の動画を見て書いたのだが、先日川崎市議会のサイトを確認してみたら、会議録の速報版が掲載されていた。

川崎市議会 会議録速報版
http://www13.gijiroku.com/kawasaki_council/g08v_shiryo1.asp

平成24年12月6日 代表質問(民主党共産党みんなの党)(PDF)
http://www13.gijiroku.com/kawasaki_council/gikaidoc/attach/shiryo1/Sr1B86_121206sokuho.pdf

先のエントリでは、民主党の飯塚正良議員が代表質問で県立川崎図書館について取り上げていることを述べたが、会議録を見てみると日本共産党の佐野仁昭議員も、代表質問で県立川崎図書館について取り上げていた。前回エントリを書く際に参照した代表質問の要旨では、飯塚議員の要旨には「県立川崎図書館について」と記載されていたが、佐野議員の要旨では「県立川崎図書館」の記載が無かったので、気付かなかった。
佐野議員は「神奈川県緊急財政対策、いわゆる神奈川臨調について」のところで県立川崎図書館についても言及していた。
なお、他の会派の代表質問では、県立川崎図書館についての言及は無かった。

会議録速報版に目を通してみたが、両議員とも質疑の中で県立川崎図書館についての箇所は一部なので、一読しただけでは分かりにくい。そこで、関連する箇所だけを抜粋して、以下にまとめた。文言には一切手を入れていない。
なお、飯塚議員の代表質問は前掲のPDFの115頁から、佐野議員の代表質問は144頁から掲載されている。

飯塚議員の代表質問

51番 飯塚正良

おはようございます。私は、民主党川崎市議会議員団を代表して、平成 24年第4回市議会定例会に提案されました諸議案及び市政一般について質問を行います。
<略>
次に、11月7日、神奈川県議会決算特別委員会において県生涯学習課長は、県民への図書閲覧・貸し出しサービスについては廃止する方向で検討したいと答えました。さらに、県立川崎図書館については、敷地が川崎市からの借地であり、平成29年度末までに現在地から移転する必要があり、県立図書館への集約化ということで全体を検討したいと答えています。翌日の新聞各紙はこの日のやりとりを、2県立図書館廃止あるいは閲覧・貸し出し廃止と報じています。これに対して、川崎図書館の個性残してといった投書が神奈川県民から寄せられるなど、廃止に対して疑問の声が上がっています。これまで川崎市議会でも我が会派は、県立川崎図書館の特色と移転問題について質問を行ってきました。今回の県議会におけるやりとりは、どう見ても閉鎖ありきの議論であります。そこで伺います。今回の県議会のやりとりは、事前事後、川崎市に報告あるいは相談があったのか伺います。あったとすれば本市としてはどう対応していくのか伺います。一方、全国トップクラスの1万 5,000冊以上の会社史を所蔵する県立図書館の特色と周辺の企業の資料室担当者が京浜地区資料室運営研究会を設立し、知的財産の集積拠点となっている実績はどう継承されるのか伺います。

教育長 渡邊直美

教育委員会関係の御質問にお答え申し上げます。
初めに、県立川崎図書館についての御質問でございますが、県議会後の11月20日に、県内各市町村教育委員会と県教育委員会との意見交換会が開催され、県緊急財政対策についての報告とともに、今後の県立図書館のあり方について現状と課題の洗い出し、論点整理等を行い、改めて市町村との意見交換を行っていきたいとの説明がなされたところでございます。教育委員会といたしましては、県立図書館を利用している市民へのサービスの低下につながることが考えられますので、地域への影響等を十分に踏まえながら、他の市町村とも情報交換を行い、県と協議してまいります。また、県立川崎図書館の持つ知的財産などにかかわる産業情報機能等につきましては、川崎市内において県による機能存続が図られるよう、本市としては引き続き要望してまいりたいと考えております。

51番 飯塚正良

ありがとうございました。それでは、再度質問させていただきます。
<略>
次に、県立川崎図書館の廃止については、先ほど教育長から、利用している市民へのサービス低下につながることが考えられるので、他の市町村とも連携して、県と協議していくとの答弁がありました。そこで、砂田副市長に伺います。この件についてはどのような報告が行われたのか伺います。次に、知的財産などにかかわる産業情報機能については、機能存続が図られるよう本市として引き続き要望していくとのことですが、平成 29年度末までに移転する計画と伺っています。そこで、移転先として市立中原図書館や殿町KING SKYFRONT、例えば県有地である川崎区境町旧県立職業訓練校京浜分校跡地へ、保育所あるいは特養ホームの合築なども検討できないのか伺います。

副市長 砂田慎治

県立川崎図書館についての御質問でございますが、初めに、県からの報告についてでございますが、県立図書館が廃止されるとの報道がなされた後、県からは、今後の県立川崎図書館のあり方について、全面的廃止が前提ではなく、これから市と協議していきたいとの説明がございました。その後、事務レベルでの意見交換会が開催されたところでございます。次に、産業情報機能等の存続についてでございますが、まずは、県によりまして、市町村との協議に基づき県立図書館のあり方について方向性を示していただきたいと考えますが、本市といたしましては、県立川崎図書館の持つ知的財産などにかかわる産業情報機能などの存続について、さまざまな可能性を検討していただき、県による本市内での機能存続が図られるよう、引き続き、要望、協議してまいりたいと存じます。以上でございます。

51番 飯塚正良

2つ目は、県立図書館であります。県立図書館が川崎のまちからなくなるということは、地域にとって大きな問題であります。先ほど砂田副市長から、知的財産などにかかわる産業情報機能については市内で機能存続を図られるよう要望していくとの答弁をいただきました。市長みずから、さらに強く県立図書館の存続に向けて県に言うべきと思いますが、市長のお考えを伺います。
同じく県立図書館でありますが、県が機能廃止をした県立高等職業技術訓練校京浜分校の跡地があります。川崎図書館の移転先として県に働きかけていくべきと思いますが、移転先の適地として、市長の考えを伺います。

市長 阿部孝夫

県立図書館についてのお尋ねでございますが、今後の県立図書館のあり方につきましては、事務レベルでの検討が始まったところでございます。本市といたしましては、引き続き県立川崎図書館の持つ産業情報機能等について、県による本市内での機能存続を求めていくとともに、市民サービスの低下につながることのないよう、今後県立図書館が果たすべき役割について、他の市町村とも連携を図りながら、また移転先その他、今回の関係分野を含めて県と協議してまいりたいと考えております。以上でございます。

佐野議員の代表質問

30番 佐野仁昭

私は、日本共産党を代表して、2012年第4回定例会に提案された諸議案並びに市政一般について質問を行います。
<略>
次は、神奈川県緊急財政対策、いわゆる神奈川臨調についてです。県は、県有施設の廃止、移譲に係る検討の一部として、さきの県議会において県立川崎図書館を廃止すると説明したとのことです。この図書館は、昭和33年に県内で2館目の県立図書館として開館しました。全国で唯一、科学と産業に特化した公立図書館として、科学技術系の専門書や学術雑誌の蔵書数、社史の豊富さ、多様な企業支援サービスなどから、市民を初め、企業、研究者などから高い評価を受けています。約1万6,000冊の国内有数の社史コレクシヨンはほかにありません。また、年間4回から5回テーマを変える展示、中でも独自の講演会を開催し、探査機「はやぶさ」のプロジェクトマネジャー川口教授をお招きした講演会を開催するなど、大変貴重で多彩な活動を展開しています。こうした特色のある全国に誇れる図書館を廃止すべきではありません。廃止計画を中止するよう県に求めるべきです。市長の見解を伺います。

市長 阿部孝夫

それでは、私から、ただいまの共産党を代表されました佐野議員の御質問にお答えいたします。
<略>
県立川崎図書館についてのお尋ねでございますが、県立川崎図書館は、科学・産業技術系の蔵書やビジネス支援等に関する蔵書が豊富な図書館として、市民や企業、研究開発機関から高い評価を得ており、こうした機能を市内に残す方向で県に要望してきているところでございます。事務方からは、先日、神奈川県から、今後の県立図書館のあり方について市町村と十分な協議を行っていくとの説明があったと報告を受けております。引き続き、他の市町村とも十分に情報交換を行いながら慎重に対応するとともに、産業情報機能など県による本市内での機能存続を要望し、協議を行ってまいりたいと考えております。以上でございます。

30番 佐野仁昭

それではまず、意見要望を申し上げます。県立川崎図書館の存続についてですけれども、市民や企業、研究開発機関から高い評価を得ているとお認めになっているわけです。機能を残す方向で要望しているとしていますが、機能という言葉によって守るべきものを狭めるようなことがあってはならないと思います。高く評価されているものは豊富な蔵書量だけではなくて、経験豊富な職員によるマンパワーもその評価に含まれています。図書館の運営システム、相談支援活動を支える職員体制を含めて丸ごと存続することが重要です。ぜひそういう立場で県に強く要請していただくように要望しておきます。

神奈川新聞が社説で神奈川県立川崎図書館を評価

神奈川新聞が社説で神奈川県立図書館について取り上げている。

産業情報機能:社説 : ニュース : カナロコ -- 神奈川新聞社
http://news.kanaloco.jp/editorial/article/1301120001/

神奈川県立川崎図書館が担ってきた「最先端の科学技術情報の発信、企業間連携の拠点」の機能を評価し

科学技術や産業、経営など専門分野の図書(情報)の収集、整理、提供といった高度なノウハウ、機能をさらに発展させてほしい。

http://news.kanaloco.jp/editorial/article/1301120001/

図書館という形態で長年、培われたノウハウを生かしながら、新たな時代ニーズを踏まえた「知の拠点」の再構築へ建設的な協議を期待したい。

http://news.kanaloco.jp/editorial/article/1301120001/

と述べている。
「社説」で述べているということは、神奈川新聞社として県立川崎図書館をこのように高く評価しているということだ。
中央メディア・全国メディアの影響力の強い神奈川県においては、地元メディアの影響力には限界があるかもしれないが、それでも神奈川新聞新聞が社説で県立川崎図書館を評価したことは、県に対して大きなアピールになる。
これを活かしていきたい。

また、

同図書館は県内企業、研究機関の資料室や知的財産部門など、90を超える機関が加盟する県資料室研究会の事務局も担う。機能という観点では、こうした交流拠点として蓄積したノウハウ、人脈にも着目すべきだ。

http://news.kanaloco.jp/editorial/article/1301120001/

と、神奈川県資料室研究会についても評価している。
神奈川県資料室研究会に長く携わり、現在副会長を担当している私にとっては、この評価はとてもうれしいものだ。