神奈川新聞のスタンス

本日から神奈川新聞で、神奈川県立図書館・神奈川県立川崎図書館の機能縮小・廃止問題についての連載が始まった。

ホントに知ってた? 図書館のこと
県立「廃止」を問う

というタイトルで、本日の神奈川新聞の1面と21面に掲載されている。

1面では、県教育委員会が神奈川県立図書館・神奈川県立川崎図書館図書館の閲覧・貸し出しサービスの廃止を打ち出したことに対する反応として、常連利用者による公開座談会が開催されたこと、神奈川県資料室研究会が意見を表明したことを紹介しつつも、その反応は静かであるとし、

「図書館そのものがなくなるわけではない」。そんな危機感の薄さが、どこかにうかがえる。

と述べている。
21面では、県教育委員会二見研一教区局長への取材を元に再編案を紹介し、さらに隣接している神奈川県立図書館と横浜市立中央図書館を挙げ、

「二重行政が言われる中、本当にあの場所に必要なのか」

との二見教育局長の見解を紹介した後で、両館の利用者の声を紹介し、

同じ「図書館」の看板を掲げていても県立と市立では利用のされ方に差がある。役割が異なるのだ。

と述べている。

全体的にバランスがとれていて、良い記事だと思う。
多くの方に読んでいただきたいが、残念ながらカナロコには掲載されていない。


なお、この連載は斉藤大起記者、香川直幹記者、佐藤将人記者の3名が担当しているのだが、佐藤将人記者がツイッターで次のようにツイートしている。

地元メディアである神奈川新聞が「閲覧廃止はまずい」というスタンスを明確にしてこの問題を取り上げてくれることは非常に大きいと思う。
次回以降も楽しみな連載だ。
期待しています。

追記(2013年1月29日)

本日、この連載がWEB版のカナロコに掲載された。

【連載】県立図書館「廃止」を問う(1)=本にさわれない?/神奈川:ローカルニュース : ニュース : カナロコ -- 神奈川新聞社
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1301290003/

【連載】県立図書館「廃止」を問う(2)=そこにポリシーはあるか/神奈川:ローカルニュース : ニュース : カナロコ -- 神奈川新聞社
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1301290004/

神奈川新聞を買うことの出来ない地域の方もこれで読むことが出来るようになった。
神奈川県の問題ではあるが、他の都道府県でも同じようなことが起きるかもしれないので、全国の方にも読んでいただきたい。