大学図書館の公開

大学図書館、学外利用者が100万人突破
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20040517AT1G2801P16052004.html

十年ぐらい前までは「大学図書館は閉鎖的だ」とよく言われていたけど、だいぶ公開されるようになったのですね。
私は基本的には良いことだと思います。
大学には、公共図書館では所蔵していないような資料が所蔵されているのだから、一般の人がそのような資料にアクセスできるようになることは、歓迎すべきことだと思います。
しかし、作家達による図書館及び図書館利用者バッシングが行われる中では、大学図書館を公開するから本が売れなくなる、という言いがかりか出てきそうで心配です。

そういえば、図書館で本を借りて読むことが作家に対する「読書ハラスメント」だという慶應義塾大学文学部の糸賀教授は、慶應義塾大学メディアセンターで本を借りないのだろうか?
大学図書館を日常的に利用でき、一般の人よりも情報入手という点では特権的な立場にいる大学教授が、一般の人の図書管理用を「ハラスメント行為」と言って貶めるのは、自分勝手な言い分だと思う。

企業図書館と県立図書館の協力

大学図書館だけでなく企業内専門図書館も、県立図書館と協力して、資料の公開をはじめています。

神奈川県立川崎図書館の案内

科学技術系外国語雑誌デポジットライブラリー
http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/information/kwskdepo.htm

神奈川新聞の記事

科学技術外国雑誌を集める
http://www.kanagawa-np.co.jp/news/nw040501.htm#kanagawa01

日本レコード協会へのインタビュー

「求めたのは還流阻止。CDでは他に方法がなかった」――レコ協に聞く
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0405/17/news054.html

ITmediaライフスタイルの輸入音楽CDは買えなくなるのか? 第3回はレコード協会へのインタビュー記事。
日本レコード協会広報部の新屋泰造氏の発言は、本音がよくわかっておもしろい。

私たちが求めたのは邦楽CDの還流阻止。それだけです。日本のレコード業界はこれからアジア、特に中国に出て行こうとしています。そのためには還流の歯止めになる措置が必要でした。方法はどういうものでもよかったんです

現在では話の焦点がすっかり別の方向(洋楽CDの輸入問題)に移ってしまっていますが、(規制対象を邦楽のみに絞るれるかどうか)それは法律の技術的な問題。レコ協としてコメントする立場にはありません

つまり、邦楽CDの逆輸入が禁止できれば、他にどのような影響が出てもかまわない、洋盤の輸入盤が買えなくなろうが、レコード協会としては知ったことではない、68万枚の為に6000万枚が輸入できなくなっても全然OK、ということなんでしょ。