「パクリ・盗作」スキャンダル

「パクリ・盗作」スキャンダル読本 別冊宝島 1257

「パクリ・盗作」スキャンダル読本 別冊宝島 1257

id:ykuriharaさんのところのエントリを読まなかったら買わなかったかもしれないが、

いかにも別宝な扇情的タイトルですが、中身はかなり、というか過去に例がないくらいガチです。そこらの雑誌のようなくだらない煽りは基本的になし、正面から事態を掘り下げる方向性。

http://d.hatena.ne.jp/ykurihara/20060122#1137912111

とあるように、パクリとは何か、盗作とは何か、そしてパクリや盗作を糾弾することにどのような意味があるか、という問題に真摯に取り組んでいて、読み応え充分。
特に第1章はすごい。
創作性とは何か、という著作権の本質を考えるのに、とても参考になる。
逆に、タイトルだけ見て「パクリ・盗作」糾弾本だと思って読んだ人は、期待を大きく裏切られるだろう。
なお、本書を読んで、この本を読み返してみたくなった。