be Report

asahi.com朝日新聞 be-business
保護期間延長で、埋もれる作品激増?
著作権は何を守るのか
http://www.be.asahi.com/20050716/W13/0040.html

朝日新聞 be-on saturday b-usinessのbe Reportで著作権保護期間延長について取り上げています。
20年の延長がどのような弊害をもたらすか、分かり易くまとまっています。
特に、1957年〜1976年に没した作家・文筆家360人について、現在どれだけ商業ベースで流通しているかを調べた調査は興味深い。

保護期間が延びれば、この傾向は強まりそうだ。一部の有名作品が一層利益を上げる一方、価値はあっても忘れ去られる作品はもっと増えるだろう。「保護」という言葉のイメージとは全く逆の事態が起きかねない。

という記事の指摘は、まさにその通り。
一方、延長を望む声として三田誠広氏の発言が紹介されています。

「例えばサンテグジュペリ(1944年没)は欧米では権利が続いているが、日本では勝手に翻訳が出せる。野蛮な国と見られているだろう」

私は、著作権保護期間が短いからこそ、他の国に比べて20年も早く、多用な翻訳版に触れることができる、つまり文化的な豊かさを私たちは享受できるのだと思います。