BioMed Centralはどうなる?

苦戦しているのは日本学術雑誌だけでは無いかもしれない。
主要な出版社が学術雑誌の購読料を高騰させ続けている中で、購読料ではなく投稿料によって発行費用をまかない、ネット上で無料で公開するOpen Accessという方式で190を超える学術雑誌を出しているが大手学術出版社のSpringerに買収されるというニュースがあった。

Open Access Japan | オープンアクセスジャパン - SpringerがBioMed Centralを買収
http://www.openaccessjapan.com/2008/10/springerbiomed-central.html

Springer社がBioMed Centralを買収 | カレントアウェアネス・ポータル
http://current.ndl.go.jp/node/8994

Springer、BioMed Centralを買収へ - 情報管理Webニュース(β版)
http://johokanri.jp/news/?p=953

この買収によってBioMed Centralがどうなるのかよくわからないが、Open Accessの最大勢力と言うべきBioMed Centralが大手商業出版社に買収されたということは、Open Accessのビジネスモデルがまだまだ脆弱なものであることを示しているのかもしれない。
個人的にはOpen Accessの動きに注目してきただけにショックなニュースだった。
なお、BioMed Centralの概要については、日本語ページがあるので、そちらを参照していただきたい。

BioMed Central | about us | Japanese text
http://www.biomedcentral.com/info/about/whatis_jp