URLは固定が使いやすい

ガラパゴス化が進む日本のウェブ
http://ascii.jp/elem/000/000/174/174024/

この記事の次の箇所

一つのファイルにパーマリンクを張ることは、ウェブの基本である。これがないと、ブログも検索エンジンも十分機能しない。

を読んで、ちょうど昨日実感したことがあるので書いておく。


国立国会図書館のサイトに「びぶろす」という刊行物が掲載されている。

びぶろす-Biblos | 国立国会図書館-National Diet Library
http://www.ndl.go.jp/jp/publication/biblos/index.html

screenshot
「びぶろす」の刊行物としての性格・目的はこのページに次のように書かれている。

『びぶろす』は、昭和25年4月に創刊し、以後行政・司法各部門の支部図書館と専門図書館の連絡情報誌として今日に至っております。より広い範囲への提供を考え、平成10年8月号で冊子体を停止し、10月から国立国会図書館ホームページで公開しています。刊行形態は異なりましたが、今後も当館、支部図書館および専門図書館の折々の状況を掲載して行きます。

国会図書館内の情報共有的な記事も多いが、自分が読んでも参考になるような記事も記載されているので、今でも結構チェックしている。
昨日、平成20年夏号(電子化41号)が掲載されたので見に行ったら、著作権関係の記事が2件掲載されていた。*1

図書館における著作権の現状と動向について(国立国会図書館調査及び立法考査局国会レファレンス課 南亮一)
http://www.ndl.go.jp/jp/publication/biblos/03.html

著作権問題とライブラリアンの著作権認識(桃山学院大学経営学部教授 山本順一)
http://www.ndl.go.jp/jp/publication/biblos/04.html

両方ともとても参考になる記事なので、はてなブックマークでブックマークしようとして気づいた。
URLが固定のものではないと言うことを。
南さんの記事のURLはまだブックマークされていなかったURLだったのだけど、山本先生の記事をブックマークしようとしたら、過去に載っていた違う記事へのブックマーク画面が表示された。
こちらを見ていただきたい。

はてなブックマーク - びぶろす-Biblos | アカデミーヒルズ六本木ライブラリーを見学して
http://b.hatena.ne.jp/entry/http%3A//www.ndl.go.jp/jp/publication/biblos/04.html

もともとブックマークされていた記事は、バックナンバーとして別のURLがつけられている。

アカデミーヒルズ六本木ライブラリーを見学して
http://www.ndl.go.jp/jp/publication/biblos/backnumber/2007/04/04.html

上に記載した南さんと山本先生の記事のURLには、数ヶ月後に違う記事が掲載されてしまう。
数ヶ月後にこのエントリーを見て、この記事を読みたいと思っても、違う記事にリンクされていることになる。
これはとても不便だ。
国会図書館の刊行物のページに記載されている刊行物をチェックしてみたら、ほかの刊行物はほとんどはURLは固定されているものだった。ただし、PDFのみでHTMLが無いものも多いが大半だった。
そして、このようにURLが変わるものは「びぶろす」のほかに「NDL書誌情報ニュースレター」があった。

NDL書誌情報ニュースレター | 国立国会図書館-National Diet Library
http://www.ndl.go.jp/jp/library/data/bib_newsletter/index.html

再度言うが、バックナンバーになるとURLが変わってしまうというのはとても不便だ。
最初から固定のURLを付与するように改めて欲しい。

*1:このURLは次号が掲載されたら変わってしまう