教科書の貸与

政府・与党に小・中教科書貸与論が浮上、文科省は反発 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060508i401.htm

次世代の教育に対して国がお金をかけたくない、ということの是非は置いておく。
それよりも私が気になるのは、この「貸与」が有料なのか無料なのか。
記事の冒頭に

小中学校で教科書が児童・生徒に無償で配布されている制度を廃止し、貸与制や有償制などを導入する構想が政府・与党内で浮上してきた。

と、「貸与制」と「有償制」を並べて記述しているので、「貸与」自体は無料という案ではないかと思う。「無料」の「貸与」であればいいのだが、万が一「有料」の「貸与」であれば、著作権的に問題が出てくる。
著作権の中には「貸与権」があり、「非営利」でかつ「無料」の貸与を除く全ての貸与について、著作権者の許諾を得なければならないのだ。
「教科書」といえども、現行法においては例外規定は無い。
教育は非営利だといっても「有料」の貸与であれば、貸与権は及ぶ。
政府・与党はそのことを理解した上で、検討しているんだろうか?