保護期間延長を首相に訴える

asahi.comプレスリーのスカーフに首相ご満悦 「格好いいねえ」 - 社会
http://www.asahi.com/national/update/0411/TKY200604110379.html

この見出しを見ても、著作権関連の記事だとは気づかず、鈴木芳樹さん(id:yskszk)のところのエントリで、やっと気づきました。
毎日インタラクティブにも短い記事が載っていますが、見出しはこちらの方がわかりやすいです。

著作権:70年に延長要望 音楽出版社協会名誉会長−話題:MSN毎日インタラクティブ
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20060412k0000m040133000c.html

アサヒコムの記事の本文を読むと

小泉首相は11日、音楽出版社協会渡辺美佐名誉会長らと首相官邸で懇談し、エルビス・プレスリーの娘リサ・マリーさんと、オノ・ヨーコさんの手紙を受け取った。
 2人の手紙は、作者の死後50年に限っている著作権の期限を、死後70年まで延長するよう求めたもの。首相は、渡辺名誉会長らに「関係部署で検討する」と答えた。

と小泉総理が検討を約束したことを報じているので、実はこれは著作権法関連では、大きな動きかもしれない。この記事に対して「プレスリーのスカーフに首相ご満悦 「格好いいねえ」」というような見出しをつける朝日新聞のセンスを疑います。

なお、著作権保護期間の延長を訴えているのが、エルビス・プレスリーの娘さんとオノ・ヨーコ氏であると言うところに注目したい。保護期間が延長されて利益を得るのが、著作者本人ではなくてその遺族であること、と同時に、保護期間を延長しても、新たな著作物が創作されるわけではないということを、とても分かりやすく示している。