神奈川県立図書館紀要

県立図書館のサイトで、今日気付いたことがもう一つあって、それは「神奈川県立図書館紀要」の第11号が公開されていたこと。

神奈川県立図書館紀要:知の編集−職員執筆刊行物を読む−
http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/information/kiyou.htm

第11号は今年の2月発行ということなので、もう4ヶ月近く経っていて、自分が気付くのが遅すぎだとは思う。でも、もう少しアピールして欲しいとも思う。
とりあえず、目次をコピペしておく

第11号(2014年2月発行)
序 平野 達夫
神奈川県立図書館における社会参画を目指した高齢者サービスの可能性 浦田 あい
神奈川県立図書館の「図書資料収集」を考える −「年史」に見る蔵書構築の経緯とデータ分析から− 森 由紀
神奈川県立川崎図書館における「クラスタ配置」の変遷 −NDCにとらわれない排架方法の模索− 内海 暁子
県立川崎図書館の「川崎公害裁判訴訟記録」 沖田 香織
神奈川県立図書館の「全国市町村史資料」 鈴木 めぐみ
神奈川県立図書館の「尾崎文庫」コレクション 石尾 久美子
岡倉天心 茶気(CHAKI)の男 −図書館展示記録− 伊津美 泉
編集後記 山本 長史

http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/information/kiyou.htm

第10号(2013年2月発行)
序 平野 達夫
県立の図書館と県立高等学校による連携協力事業 −神奈川県内高等学校図書館相互貸借システムを中心として−
小松 晶子
神奈川県立図書館における大学紀要 −公共図書館で収集することの意義− 菅井 紀子
神奈川県立川崎図書館の規格資料 −「所蔵規格資料類リスト」の作成− 稲木 美由紀
神奈川県立図書館の『雑誌創刊号コレクション』 中村 由美子
神奈川県立図書館所蔵『唱歌コレクション』 田村 行輝
神奈川の古俳人 −小田原から出た巨匠 岩波午心− 内田 巌仁
図書館における地震対策−東日本大震災を教訓として− 白石 智彦
創刊10号記念 総目次
編集後記 浅沼 知行

http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/information/kiyou.htm

神奈川県立図書館、川崎図書館のコレクションについての論考が多く掲載されている。
個人的に興味を持ったのが、第11号に掲載されている沖田香織氏の「県立川崎図書館の「川崎公害裁判訴訟記録」」。

県立川崎図書館の「川崎公害裁判訴訟記録」 沖田 香織(PDFへのリンク)
http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/information/pdf/kiyou011/kiyou011_04.pdf

この資料が県立川崎図書館にあることの意義について書かれている。
県立川崎図書館のKSPへの移転について、

企業活動の支援につながる研究報告書、専門誌などに特化した図書館にしたい。

との答弁が教育長よりなされているが、「川崎公害裁判訴訟記録」のコレクションはどうなるのか、県立川崎図書館で持ち続けることの意味について、とても考えさせられる。

県立図書館、県立川崎図書館が持つコレクションについて、この紀要に掲載されている論考をベースに考えていかなければならないと思う。