神奈川県立図書館・川崎図書館を巡る12月後半の動き

12後半はブログを更新できませんでしたが、その間の動きをまとめて紹介します。

川崎市が県立川崎図書館の県による市内での存続を要望

川崎市が2012年12月20日に県に提出した「平成25年度 県の予算編成に対する要望書」の中で、神奈川県立川崎図書館について「県立川崎図書館については、富士見周辺地区再編整備の進捗を踏まえ、県による市内での機能の存続が図られるよう要望する。 」と要望を出しています。

川崎市:県に対する要望
http://www.city.kawasaki.jp/230/page/0000001435.html

平成25年度 県の予算編成に対する要望書(PDF形式, 3.25MB)
http://www.city.kawasaki.jp/230/cmsfiles/contents/0000001/1435/h25ken1.pdf

要望書の36〜37頁に神奈川県立川崎図書館について記載されています。

県立川崎図書館が立地する富士見周辺地区は、現在、本市が富士見周辺地区整備基本計画及び富士見周辺地区整備実施計画等に基づき再編整備を進めている。この図書館は、科学・産業技術系、ビジネス支援等の蔵書が豊富な図書館として、市民や企業、研究開発機関から高い評価を得ていることから、引続き、産業情報機能など、県による本市内での機能存続をお願いしたい。

図書館問題研究会神奈川支部が意見書を提出

図書館問題研究会神奈川支部が12月20日付けで神奈川県知事に対し「今後の神奈川県立図書館に関する検討についての意見書」を提出しました。

今後の神奈川県立図書館に関する検討についての意見書(神奈川支部) | 図書館問題研究会
http://tomonken.sakura.ne.jp/tomonken/statement/%E4%BB%8A%E5%BE%8C%E3%81%AE%E7%A5%9E%E5%A5%88%E5%B7%9D%E7%9C%8C%E7%AB%8B%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E6%A4%9C%E8%A8%8E%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%AE%E6%84%8F/

この意見書の中で次の4点を要望しています。

1)貴重な資料を多く所蔵する県立図書館の閲覧機能を廃止せず継続してください。閲覧機能を廃止することで多くの資料が死んでしまいます。
2)市町村図書館への支援・研修を行うためには、県立図書館自身が高度なサービスを行なっていることが重要です。直接貸出の継続は必須です。直接貸出を継続してください。
3)人口の多い県としては図書館数が少なく、使いたくても使えない県民が多く存在します。県立図書館は先駆的な活動を行ってきましたが、住民一人当たりの図書館費は全国最低レベルです。コミュニティにおける教育や文化を担う施設としては、あまりにも貧弱といわざるを得ません。
 また、福祉や教育、文化に力を入れている国ほど実は国際競争力が高いという調査結果も出ています。目先のお金にとらわれず、百年先を見た政策作りを望みます。
 今必要なのは、県立図書館の機能縮小ではなく、県立図書館の機能強化と市町村図書館の振興政策です。県民参加のもと、県立図書館のこのような観点にたったグランド・デザインを作成してください。
4)既に県立図書館で策定された今後の県立図書館の在り方に基づき、市町村の図書館だけでなく、関係団体、県民を含めた討議を進めてください。

神奈川県立図書館・川崎図書館が意見を募集

神奈川県立図書館・神奈川県立川崎図書館が「県立二つの図書館の機能を集約・純化することや施設の今後のあり方」についての意見募集を行っています。
どなたでも意見を出せますので、この問題に関心のある方は、是非意見を出してください。

県立の図書館へのご意見募集中:神奈川県立の図書館
https://www.klnet.pref.kanagawa.jp/common/comments.htm