神奈川県立図書館と横浜市立中央図書館

最近は神奈川県立図書館と県立川崎図書館の機能集約・廃止等の検討について、取り上げているが、自分が神資研を通じて県立川崎図書館との関係をもっていることや、科学と産業に特化したコレクション構築とサービス提供を行っている特徴的な図書館であることから、神奈川県立図書館よりも県立川崎図書館のことをメインに据えて取り上げている。
しかし、県立川崎図書館が科学と産業に特化できるのは、そもそも横浜にある神奈川県立図書館があるからだと思う。
では、神奈川県立図書館はコレクションにどのような特徴があって、どのようなサービスを行っているのか。
私は神奈川県立図書館の良いユーザーではないので、その辺りのことを上手く説明できないで来ている。
そんな中、神奈川県立図書館の特徴がよく分かる記事があった。

県立図書館と中央図書館の使い勝手や意外な活用方法は?[はまれぽ.com]
http://hamarepo.com/story.php?story_id=1492

近接している横浜市立中央図書館との比較を通じて、神奈川県立図書館がどのような特徴を持っているのかがわかりやすく説明されている。それを最も端的に表しているのが

「広くまんべんなく」の中央図書館、「深く専門的に」の県立図書館

県立図書館と中央図書館の使い勝手や意外な活用方法は? - [はまれぽ.com] 横浜 川崎 湘南 神奈川県の地域情報サイト

である。
コレクション的には神奈川県立図書館について次のようにまとめている。

対する県立図書館では「研究書や専門書がメインで、娯楽向けの書籍はほとんどありません」と、古根村さん。
県立図書館は市区町村図書館への貸出しなどを通し、市区町村図書館をバックアップするという役割を担っている。そのため、一般市民が日常にあまり用いない専門的な資料や書籍を多く所蔵する傾向にあるようだ。

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当たり前と言えば当たり前ではあるが、市立図書館と県立図書館は違う役割を持っていることがよく分かる。

また、このレポートの最後に次のようにある。

今回のキニナル投稿の調査にあたり、傾向の異なる2つの図書館の近接がこの地区の1つの魅力であると確信した。

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私も、数年前に一度横浜市立中央図書館と神奈川県立川崎図書館をはしごして利用したことがあるが、歩いて行ける距離にその2館があることは、確かに地区の魅力に繋がっていると思うし、利便性も高い。

この調査結果として

両館は所蔵資料の傾向や施設の特徴から、目的によって使い勝手が異なる。イベントや立地のメリットを生かした活用が面白い。

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とあるが、私もこれに賛成である。