自民党・公明党が浅田次郎氏と懇談
1月23日付けのエントリーの続報です。
公明党のサイトによると、自公が日本ペンクラブ代表の作家浅田次郎氏と懇談を行ったとのこと。
「著作隣接権」は必要 | ニュース | 公明党
http://www.komei.or.jp/news/detail/20120216_7329
浅田氏は「出版社と作家は一蓮托生の関係だ」と述べるとともに、「原稿の締め切りと格闘する作家の生活からして、原告になるのは厳しい」と指摘。
出版社が自炊代行業者を著作権の侵害で提訴できるよう出版社に著作隣接権を与える法整備を求め、「そうでないと活字文化の危機がやってくる」と語った。
http://www.komei.or.jp/news/detail/20120216_7329
出版社と作家が一蓮托生であるとは、私は思わないし、隣接権が無くても、著作権を出版社に譲渡するなりなんなりするようなことは可能だと思う。
それを、政治の力、特定の政党の力に頼って、出版社に隣接権を与えようとするような動きは、
表現の自由に対するあらゆる形の弾圧に反対するとの精神に賛同するP(詩人、俳人、劇作家)、E(エッセイスト、エディター)、N(作家)が集まり、独立自尊をモットーに活動をし続け、日本の言論界をリードしてきました。
日本ペンクラブとは – 日本ペンクラブ
という日本ペンクラブの代表が、何の疑問も持たずに行っていることに、非常に危ういものを感じてしまう。
なお、この懇談会の様子を公明党の山本ひろし議員がブログで言及している。
ひろしの日記:著作権の実情と要望・著作者(浅田次郎氏)との懇談会
http://yamamotohiroshi.i-yoblog.com/e494106.html
山本議員は浅田氏の言い分を肯定しているようだ。
自公がどのように動いていくのか、注意が必要だ。
2月20日追記
見逃していたが、自民党の井上信治衆議院議員もブログで言及していた。
衆議院議員 井上信治の活動報告:1485 浅田次郎さんと意見交換
http://blog.livedoor.jp/inoue_shinji/archives/1625206.html
井上議員は
著作権というものは、「知る権利」や「財産権」など他の権利と法益が対立したり、個別の権利の内容や権利行使の形態が多種多様であるため、非常に難しい問題を多く抱えていますが、よく研究して何らかの考えをまとめていきたいと思います。
衆議院議員 井上信治の活動報告:1485 浅田次郎さんと意見交換
と述べていて、権利者側の一方的な意見に単純に同調している訳では無いようで、好感が持てる。