同じタイトルで異なる価格

また、電子書籍は再版制度の対象外だから、同じタイトルであっても違う価格で販売されていても何ら問題は無い。
でも、チャント調べてきたわけでは無いが、自分の印象では複数の電子書籍販売サイトで発売されている電子書籍は同じ価格である場合がほとんどだったと思う。

ところが、今同じタイトルの電子書籍が二つの電子書籍販売サイトで違う値段で販売されているのを見つけた。それは萩野正昭氏の「電子書籍奮戦記」という本の電子書籍版。
紙の本の情報は下記をご覧ください。

電子書籍奮戦記

電子書籍奮戦記

日本の電子書籍のパイオニアとも言うべき、ボイジャー社の社長萩野正昭氏の著書。
この本は自分の確認した範囲内では、ボイジャーストアhonto電子書籍版が発売されている。*1

電子書籍奮戦記 [萩野正昭] - 660円 : 【Voyager Store】電子書籍のショッピングモール
http://voyager-store.com/index.php?main_page=product_info&products_id=11158

honto | 電子書籍奮戦記:萩野正昭
https://hon-to.jp/asp/ShowSeriesDetail.do?seriesId=B-MBJ-20007-120041563-001-001

両方とも通常価格は税込みで1,092円なのだが、ボイジャーストアでは、7月1日から12日の正午まで特別価格の660円で販売されている。
ボイジャーストアで特別価格が適用されているのは、著者の萩野氏がボイジャー社の社長であるから実現したのかもしれないので、特殊なケースかもしれない。

それでも、それが実際に行われているのを目の当たりにすると、感慨深い。

なお、注意したいのは、電子書籍販売サイトが異なれば利用条件、例えば再ダウンロード可能な期間や対応機種、複数の端末での利用の可否など、が異なることもある。
今回のケースでは、PCでの利用はボイジャーストアはダウンロードでは無くストリーミングであるが無期限である一方、hontoでのPCではダウンロードであるが端末認証が必須であるし、iPadやiPhoeでの利用はボイジャーストアは複数端末での利用が可能で端末登録も不要、再ダウンロードは無期限であるが、hontoではiPadiPhoneのそれぞれ1台ずつ端末登録されている端末での利用に制限されており、再ダウンロードも1年以内であるが、ボイジャーストアで対応していないアンドロイドスマートフォンでも利用ができる。
これだけ利用条件が違うのだから、電子書籍の場合、販売サイトごとに価格が違うのはむしろ当然なのかもしれない。

今回のケースでは、特別価格の期間が終了すれば価格は同じになるのだが、利用条件が違うのであれば違う価格で販売されても良いと思う。

*1:ボイジャーストアとhontoでは表紙のイメージ画像が異なるし、ボイジャーストアの方では電子書籍版で加筆がなされていることが明記されているが、hontoではその旨の記述が無いので、本当にこの2つの電子書籍が同一のものかは不明である。