パブリック・ドメイン・デイに思うこと

あけましておめでとうございます。
今年も著作権についていろいろと考えていきたいと思います。
よろしくお願いします。

パブリック・ドメイン・デイ

青空文庫の「そらもよう」に、1月1日が「パブリック・ドメイン・デイ」であることが書かれている。

ハッピー・パブリック・ドメイン・デイ!
http://www.aozora.gr.jp/soramoyou/soramoyouindex.html#000326

本日また新たな作家がの作品がパブリックド・メインになったことを私も喜びたい。
ただ、単純に喜んでいられる状況ではない。
鳩山総理や川端文部科学大臣著作権保護期間延長に前向きな立場を示している状況では、来年の今日、パブリック・ドメイン・デイを迎えられない可能性も否定できない。
来年も、再来年も、その先も毎年パブリック・ドメイン・デイを迎えたいし、そのためにできることをやっていきたいと思う。

著作権法改正

同じく本日より、ダウンロード違法化を含む著作権法改正が施行された。
この法改正が実際にどのような影響を及ぼすのか、注意をしていきたい。

文化審議会著作権分科会の動向

今月、文化審議会著作権分科会が開催される予定だ。その著作権分科会では各小委員会からの報告がなされることが予想される。
フェアユースについての検討を行っている法制問題小委員会は、具体的な検討をワーキングチームで行っているが、そのワーキングチームの議論の内容はほとんど公表されていない。
昨年12月18日に開催されたワーキングチームの第7回では、ワーキングチームの報告についての議論を行っているので、もうそろそろ法制問題小委員会に報告がなされるだろう。
ただ、検討内容がほとんど分からないのでどのような報告がなされるかは全く分からないし、予想できない。
一方、基本問題小委員会も具体的な方向性が無いままで1年が過ぎようとしている。逆にどのような報告が出てきてもおかしくないのかもしれない。こちらも注意したい。
また、1年以上前に文化庁が行った「著作物の利用についてのアンケート調査」の結果も未だ公表されていない。こちらも気になるところだ。

他にも

私的録音録画補償金関連の裁判だとか、JASRAC公取の争いとか、注目していかなければならないことは多い。
今年も、著作権関連の動向をウォッチングしていくつもりですので、よろしくお願いします。