J-STAGEへのアクセスにおけるGoogleの存在感

8月末にJ-STAGEが500タイトルを突破したことを取り上げた*1J-STAGEでも、「J-STAGE搭載500誌達成!」記念でJ-STAGE NEWSの特別号を発行している。

J-STAGE NEWS 特別号
http://www.jstage.jst.go.jp/jnews/J-STAGE_NEWS_special.pdf

この3ページ目にJ-STAGEの歴史が年表形式で掲載されているが、1999年に運用が始まってから、2000年にはPubMedからのリンク、2002年にSTN(Chem Port)からのリンクとCrossRefへの参加、2005年に被引用リンク、そして2005年にGoogleからのリンクと、初期の頃から一貫して外部とのリンクを充実させてきている。
学術論文は、データベースの検索結果や、他の論文の引用文献リストを通じて、アクセスすることが大半だと思うので、このJ-STAGEの方向性は正しいものだと思う。


そして、興味深いデータが4ページに掲載されていた。
今年の10月のアクセス状況について記されているのだが、リンク元のデータが興味深い。
この表だ。

一目瞭然、Googleからのアクセスが圧倒的なのだ。
Googleに次ぐのはPubMedからのアクセスなのだが、それでもGoogleの1/4以下だ。
このデータを見て、改めてGoogleの存在感を思い知らされた感じだ。
学術論文を調べるのもGoogleで、という状況になっているんだろう。*2

*1:12月21日現在で526誌。4ヶ月足らずで26誌増加している。

*2:もちろん、私も仕事の上でGoogleを日常的に使っている。辞書代わりにも使っているし、データベースを使う前の予備調査でも重宝している。ただ、自分は文献調査を長くやってきていたので、文献を調べるのはデータベースで、という固定観念にとらわれているのだと思う。それだけに、このデータに驚いてしまったのだ。