think Cの共同提言についての補足

11月3日付けのエントリで、think Cの共同提言に対する反対意見を表明しましたが、共同提言として出されるまでの経緯について、きちんと説明しなければならなかったことがあるので補足させていただきます。


think Cの共同提言はプロジェクトチームが検討を行っていました。
私はthink Cの発起人に名を連ねさせていただいておりますが、プロジェクトチームには参加しておりません。しかし、発起人に対しては要所要所で検討状況についての報告がメールで届き、特に最後のまとめの段階では、案文を提示され、それに対する意見を出す機会がもうけられました。
その後、think Cのサイトで案文が公表され、パブリックコメントが行われました。

しかし、私はその意見を出す機会に、「公的補償」についての反対意見は出しませんでした。
理由はいくつかありますが、その一つに自分自身が共同提言のプロジェクトチームの活動にあまり関心を抱いていなかったことがあります。「公的補償」の項目について若干の引っかかりを感じていましたが、それに対して明確な反対意見を出せるだけの考えは、その時点ではまとまっていませんでした。つまり、自分がそれほど真剣に考えていなかった訳です。

ですから、特に共同提言をまとめられたプロジェクトチームの方々は、あのとき意見を出さなかったくせに何を今更騒いでいるんだ、と思われているかもしれません。

その点については、ひたすら申し訳ないと思っております。
そして非常に後悔しています。そのときに意見を出していれば、自分の意見が反映されたかもしれないのですから。

その時点では考えが整理できていませんでしたが、何度か案文に目を通していくうちに、やっぱり「公的補償」には賛同できない、と思うようになってきました。
「共同提言」の内容が確定した後にthink Cの事務局から発起人に対して「共同提言」に賛同するか否かについての確認がありましたが、その時になって初めて反対の意見を表明しました。
そして、「共同提言」の公表を機に、先のエントリを書いたわけです。


自分の怠慢で意見を出すべき時に出さなかったこと、そのために「共同提言」をまとめられたプロジェクトチームに対して、失礼な形で反対意見を出すことになってしまったことについて、後悔するとともに、プロジェクトチームに対しては申し訳なく思います。


しかし、遅まきとはいえ、ここで「公的補償」についての反対意見を述べなければ、そのことについて、将来後悔することになると思います。
なので、今後も「公的補償」に対しては反対意見を述べていくつもりです。