「H氏賞」全受賞作の電子化完了

今年の1月に次のエントリーで、現代詩の賞「H氏賞」の全受賞作の電子化作業が行われていることを取り上げた。

H氏賞」受賞作の電子化 - Copy & Copyright Diary
http://d.hatena.ne.jp/copyright/20080109/p1

この電子化作業が完了したそうだ。

H氏賞」電子入力完了 三国高生が奮闘 26点図書館へ寄贈 福井新聞 - 写真ニュース
http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news3/article.php?storyid=628

中日新聞:三国高生が7000ページ入力 「H氏賞」受賞作を電子書籍化:福井(CHUNICHI Web)
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20080913/CK2008091302000005.html

福井新聞の記事によると

同社の平澤照雄会長が「H氏賞作品の3分の2が絶版。劣化しているものもあったが、全作品がそろっているのは三国図書館だけだった。

と述べているが、詩集というのは、市場が非常に限られているので、商業出版だけでは後世に伝えていくことがなかなか難しいと思う。
この電子化によって、絶版になったものも、後世に伝えやすくなったと思う。
将来の受賞作についても、電子化を継続指定ってほしい。
また、

誰でもいろんな形で見ることができるように著作権の問題をクリアしていきたい」

とも述べているが、これは是非ともネット上で公開できるような権利処理をお願いしたい。


いずれにしても、このようなすばらしい事業に携わった方々に敬意を表します。