J-STAGE、500タイトル

日本を代表する電子ジャーナルシステム、J-STAGEの搭載ジャーナル数が500タイトルになった。

J-STAGE [科学技術情報発信・流通総合システム] 電子ジャーナル
http://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja

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1999年にオープンしたときは、やっと日本で実用に耐える電子ジャーナルシステムができた*1、と思ったと同時に、タイトル数、論文数の少なさが目につき、どこまで使えるようになるか不安でもあったが、9年かけてここまで成長した。
しかし気になる点もある。
登録論文数は20万を超えているが、これはJournal@rchiveの半分程度に過ぎない。

Journal@rchive
http://www.journalarchive.jst.go.jp/japanese/top_ja.php

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Journal@rchiveはバックナンバーの遡及入力を行っているので、タイトル数は少なくても、論文数が多くなるのは当然ではあるのだが、半分程度というのは気になる。
また、詳しくは見ていないが、更新が止まっていると思われるタイトルが目につく。誌名変更や、発行後一定期間が過ぎてから公開しているところもあると思うが、それだけではないだろう。
わずか1年分しかJ-STAGE上で公開されていないタイトルも、ちらほらとある。
学会によって温度差があるのは仕方がないかもしれないが、一度公開をはじめたら継続してもらいたい。

500タイトルというのは1つの区切りでしかない。
これからもJ-STAGEには、日本を代表する電子ジャーナルシステムとして、発展していってもらいたい。

*1:nacsis-elsは当時は実用に耐えるシステムではなかった