権利者もメーカーも消費者を重視していないのなら
ここではアナウンスしませんでしたが、またアンケートを行いました。
ダビング10の関連で、権利者とメーカーのどちらが消費者を重視しているかという設問ですが、結果が出ました。
ダビング10と私的録音録画補償金を巡る攻防で、メーカー側のJEITAと権利者側がそれぞれ、自分たちは消費者を重視していると主張しました。
双方の主張を読んで、お答え下さい。
●JEITA側 5月30日付のリリースと関連報道
私的録音録画補償金問題に係るJEITAの見解について
http://www.jeita.or.jp/japanese/detail.asp?pr_id=1346
補償金の対象機器追加は「消費者に不合理な負担」、JEITAが受け入れ拒否
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/05/30/19766.html
iPod課金は「消費者への不合理な負担」「受け入れられない」──JEITAが見解
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0805/30/news092.html
●権利者側 6月24日の記者会見についての報道
「我々こそが消費者重視」 ? 権利者団体が「ダビング10」容認の背景を説明
http://www.phileweb.com/news/d-av/200806/24/21310.html
「権利者こそが消費者重視、JEITAは見習うべき」――補償金問題で権利者団体が会見
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0806/25/news018.html
メーカー側と権利者側、どちらの方が消費者を重視していると思いますか? | |
---|---|
権利者側 | 44 |
メーカー側 | 243 |
どちらも重視している | 43 |
どちらも重視していない | 421 |
わからない | 189 |
いつもアンケートを行う際に、だいたいどのような傾向になるか予想していますが、*1今回もその予想を大きく外れる結果ではなく、どちらも重視していないという回答が一番多く、半数近くがそう答えました。
私も、権利者側もメーカー側もそれぞれの利益を第一に考えていて、その目的を果たすために、消費者をダシに使っていると思います。
ダシにされることについては、それが消費者の利益に繋がるのであれば、ダシにされてもかまわないと思います。
でも、ダシにされているだけでは、消費者の利益は二の次、三の次になってしまうと思います。
権利者もメーカーも消費者を重視していないと思っているだけでは、自分たちが声を上げて行かない限り、状況は変わらないと思います。
前のエントリーで、「意見募集に対して、意見を出していきたい」と書いたのはこのように思っているからです。
そして、インターネットユーザーの声を著作権行政に反映させようとしているMiAUの活動を私が支持し、*2期待しているのも、同じ理由です。