ブックオフが払う1億円について

日経エンタテインメントの7月号に「”知らない”では済まされない!! ニュースな「著作権」」という特集が掲載されています。

その中に、ブックオフの佐藤社長へのインタビューが掲載されていて、4月1日に朝日新聞で報道された、ブックオフ著作権団体に1億円を払うということについて、佐藤社長が述べています。
そのインタビューによると

「1億円払います、という申し入れを、どなたかに正式にしたことはありません。しかし昨年の秋ごろから、機会がある度に、著作者になんらかの還元をしたいと考えている旨を伝えてきました。」

「誰に申し入れたらよいか分からないので、会う人ごとに提案してきた結果、その動きが新聞社に伝わって記事化されたのでは。」

とのことです。まだ具体的にどこに払うという話しでは無いようです。
また、1億円という金額についても、

「1億円という数字は、目安があったほうがよいかと、弊社なりの水準を提示したものです。
(中略)
あくまでも、著作権料ではなく、文化振興的な意味合いの金額なのです」

と、あくまでも目安であり、著作権料ではないとのことです。
どうも朝日新聞の報道とはだいぶニュアンスが違うように感じました。
この動きがどうなっていくのか注目していきたいと思います。

ブックオフが開けたパンドラの箱 - Copy & Copyright Diary
http://d.hatena.ne.jp/copyright/20080401/p2

日経エンタテインメントの特集

クイズ形式で著作権を解説したところは、イマイチだけど、福井弁護士と津田大介さんのインタビューが大きく掲載されているところは良かったです。
もっとエンタテインメント業界べったりの特集だと思っていましたが、意外とバランスの取れた特集でした。