アンケートの結果について

先日まで行っていたアンケートの結果について、簡単にまとめを行います。
このアンケートは、文化審議会著作権分科会過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会で、関係者へのヒアリングが行われた際のヒアリング対象者からの提出資料を読んでいただいた上で回答頂いています。
question:1179316258
question:1181570737
回答者数ですが1回目のヒアリングの方が877名、2回目が789名でした。

著作権保護期間の延長について

1問めで著作権保護期間の延長について賛成・反対を答えていただきましたが、1回目と2回目で結構差がでました。2回目の方が反対の意見が9%弱多く、反対と回答した人数でも2回目の方が多かったです。
1回目

2回目

これまでも保護期間延長については何回かアンケートを行ってきましたが、3択にしてから一番反対の意見の割合が多かったです。

ヒアリング対象者について

個々に見ていくのは大変なので、グラフにしてみました。

「どちらでもない」の選択肢をもうけたので、そこに一番回答が集まってしまい、アンケートとしては反省の残るものになってしまいましたが、それでも傾向は読み取れるかと思います。

「賛同する」が多かったヒアリング対象者

「大いに賛同する」「どちらかというと賛同する」の比率が多かったのは、

の「延長に慎重な創作者」の3名で、1位〜3位。おなじく「延長に慎重な創作者」の寮三千子氏も45.4%の方から賛同を得ています。
続いて、

が4位と5位。さらに国立科学博物館が41.2%、国立国会図書館が39.9%の方から賛同を得ています。
また、エンドユーザー(津田大介氏)も44.4%の方から賛同を得ています。
これをまとめてみると

  • 延長に慎重な創作者
  • 図書館・アーカイブ関係
  • エンドユーザー

が多くの方から賛同を得ているようです。

「賛同できない」が多かったヒアリング対象者

一方で、「あまり賛同できない」「全く賛同できない」の比率が大きいのは

の音楽関連の権利者団体、そして

の文藝・漫画関係の団体。延長に慎重な創作者が多くの方から賛同を得ているのとは対称的だと思います。

参考までに「どちらとも言えない」の回答数を除いて比率を計算したグラフも掲載します。

こちらの方が分かりやすいと思いますが、「どちらとも言えない」の数が多いので、あくまで参考程度の意味しかありませんので、その点はご留意ください。