フォーラムの公開トークイベント

一昨日、著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラムの第1回公開トークイベントに参加してきました。

著作権保護期間は延長すべきか--賛成派、慎重派それぞれの意見とは - CNET Japan
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20345051,00.htm

ITmedia News:「著作権保護期間、作家が選べるシステムを」――延長めぐる議論再び (1/2)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0703/13/news057.html

著作権保護期間の延長をめぐり賛成・反対双方が参加の公開トーク
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/event/2007/03/13/15061.html

会社を出るのが少し遅くなって、20分ぐらい遅れて会場についたので、最初の方の話は聞けませんでしたが、パネリストの話は大体聞けたと思います。
CNETの記事やInternet Watchの記事では、延長派・慎重派に共通認識が見えたと言うように書かれていますが、私にはそれは余り感じられませんでした。
延長派は「国際標準」と言うことしか延長の理由を提示することができなかっただけでなく、まず延長ありきのスタンスに終始していたように思います。
彼らが述べている「一括許諾システム」にしろ「著作権の枠組みを考え直す良い機会だ」という発言にしろ、最後まで具体的なことを提示することが出来ず、延長の為の方便に過ぎないように思えた。

共通の土俵で議論することがいかに難しいのか、改めて感じた。

やはり、「自分は権利者であって利用者ではない」という認識の人と、著作権について議論をしても、実りは少ないように思う。

何度も述べているが、「自分は権利者であると同時に利用者である」という認識に立たないと、建設的な議論は出来ないのではないのだろうか。
だとすると、延長派の人たちと議論していくことは本当に難しいと思う。
彼らに、自分が利用者でもあることを自覚してもらうには、どうすればいいのか。非常に難しい。