国立大学図書館協会の声明

最近声明ばやりのようだが、国立大学図書館協会も声明を出した。

国立大図書館:予算増、職員の確保求め声明−話題:MSN毎日インタラクティブ
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20051116k0000m040058000c.html

声明の全文はこちら。

「学術情報資源の安定確保に関する声明」(PDF)
http://wwwsoc.nii.ac.jp/anul/j/news/seimei_17_11.pdf

職員の確保についてはともかく、予算増の要求はよく分かる。
とにかく、海外の学術雑誌の価格高騰が尋常ではないからだ。
予算が増えない中で、毎年平均8%〜10%程度の値上がりをする海外の学術雑誌を購読するには、毎年値上がり分の金額だけ購読を中止する必要がある。
毎年10月に行う購読見直しでは、どれを購読するかと言う観点ではなく、予算内に納めるにはどれを中止すればいいか、と言う観点になってしまっていた。
学術雑誌を買うことよりも、中止することに力を注いでいる状況では、充分な学術情報の提供はできないだろう。

ただ、このような声明を出すだけでなく、海外の大学図書館の様に電子ジャーナルのプラットフォームを作るとか、学術出版支援を行う等、学術情報流通に積極的に関わることも必要だろう。

国立大学図書館協会のサイトには、日本版CREATIVE CHANGEのパンフレットが掲載されているが、こちらも是非とも読んでいただきたい。

日本版Create Changeパンフレット(図書館職員向け) [pdf]
http://wwwsoc.nii.ac.jp/anul/j/projects/isc/sparc/create/librarians.pdf

日本版Create Changeパンフレット(研究者向け) [pdf]
http://wwwsoc.nii.ac.jp/anul/j/projects/isc/sparc/create/faculty.pdf