推理作家協会理事長

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ひと:大沢在昌さん 日本推理作家協会新理事長に就任する
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20050531k0000m070143000c.html

日本推理作家協会の理事長に就任する大沢在昌氏についての記事。
大沢氏と言えば、新宿鮫シリーズだが、私も読んでいます。
大沢氏が新理事長に就任することについては、特に何の意見もありませんが、この記事のこの部分に反応したいと思います。

図書館や貸与権問題。同協会編のアンソロジーの売り上げも伸び悩んでおり、問題はむしろ山積している。

図書館について大沢氏が発言したのかどうか、この記事だけではわかりませんが、なぜここで図書館を持ち出してきたのか私には理解できません。
図書館のせいで推理小説が売れなくなったという推理作家は何人かいますが、それは推理作家協会の公式見解なのだろうか?

もう一つ、貸与権問題は確かに問題だ。
昨年の法改正で書籍・雑誌にも貸与権が適用されるようになったが、法施行後5ヶ月が過ぎながら、未だに貸与権の許諾体制が構築されていないからだ。
何度も指摘しているが、法改正の際の附帯決議に

貸与権を管理する新たな機関が、権利者の保護と書籍等の円滑な利用の促進という要請にこたえることができるよう体制を整備すること。

書籍・雑誌の貸与権を管理する新たな機関の適切な運営及び環境の整備に努めること。

とあるのだから、許諾体制の構築は国民に対する責務であると言えるだろう。
推理作家協会も書籍・雑誌への貸与権適用を要望したのだから、その責務を負っているのだ。
その責務を一日も早くはたすよう、大沢氏には尽力してもらいたい。