富田倫生氏の私の視点

今朝の朝日新聞の「私の視点」に、「青空文庫」呼びかけ人ライターの富田倫生氏の投稿が掲載されています。

著作権 電子図書館の効用に配慮を(私の視点). 富田倫生.
朝日新聞. 2005年4月14日(木)12面(オピニオン)

著作権保護期間の延長に反対の立場を表明し、著作権法の目的の一つである「文化の発展」には、著作物の公有化が必須であると主張しています。
私も基本的に富田氏の意見に賛成です。
著作権の保護期間を著者の死後50年から70年に延長しても、それによって利益を得る人はほとんどいません。著作者の遺族でも、利益を得ることの出来る人はほとんどいないでしょう。
むしろ、保護期間を延長することによって、その間にその存在が忘れ去られてしまう場合の方が圧倒的に多いのではないでしょうか。というより、ほとんどの著作物は、著者の死後50年までその寿命を保つことはできないと思います。
むしろ、早い段階で「青空文庫」のようなところに誰もがアクセス出来るような形で収録された方が、その著作物の寿命を延ばすことが出来るのではないでしょうか。
青空文庫の活動には期待しています。