読書の楽しみ

私は本を読むのが好きだ。
最近は読む冊数が少なくなってきているが、学生の頃は本当に乱読していた。
少なくなったとは言え、今でも月に10冊程度は読んでいる。
ところが、最近は純粋に読書が楽しめなくなってきている。


その理由は、著作権の問題。


著作権についての作家達の発言を読み続けていると、だんだんと小説を読む気が失せてきて、最近はあまり小説を読まなくなっていた。(それでも月に1冊は読んでいると思うが)最近の読書の中心は、著作権関連書、新書、ノンフィクション、等に移っている。


ところが、先日たまたま買った小説(文庫本)を読み始めてみたら、ぐいぐい引き込まれてしまった。小説を読む楽しみを久しぶりに思い出した気がする。
やっぱ、面白い小説を読むのは楽しい。
私は、本を読むのが好きだし、純粋に読書を楽しみたいのだ。(念のために書いておくと、私は基本的に本は買って読みます。図書館で借りて読むことはほとんど無いです)


でも、最近は小説を読むことを純粋に楽しめなくなってきている。
それは、作家達が「著作権」というものを振り回し、読者を抑圧しようとしているからだ。
図書館で本を借りて読むのはダメだ。新古書店で本を買って読むのはダメだ。
そういう発言ばかり読んでいると、その様なことを言っている人の本を読む気が失せてくる。


本を読んで楽しんだり感動したりすると、その著者をリスペクトしたくなる。
でもその著者が、「著作権」を振り回して読者を抑圧しようとしていたら、リスペクトはできない。
この作家は著作権についてどう言っていたっけ、と注意しながら本を買ったり読んだりするのは、あまり楽しくない。


最近ミステリーを読む機会が減ったのも、ミステリー作家の著作権についての発言が大いに影響していると思う。
前はハードカバーで買ったりもしたけど、ミステリー作家がそんな考えなら読みたくないし、そういう人達の書いた本にお金を払いたくない、買うにしても文庫になるまで待とう、そう思うようになってしまった。


読書の楽しみを守りたいから、作家の読者を抑圧する発言に対して、異論を述べているのだけど。その結果、自分が読書を楽しめなくなってしまった。


私は本を読むのが好きだし、本を読んで楽しみたい。ただ、それだけなんだけど。


図書館で本を借りて読むことが、そんなに悪いことなのですか?
新古書店で本を買って読むことが、そんなに悪いことなのですか?


心ない作家の発言によって、私の読書の楽しみが少なくなってしまった。