審議会の問題点

三田誠広氏のホームページ「犬との別れ/その他」創作ノート46/3付けより

レコードの逆輸入禁止については、アジア諸国に廉価に日本の音楽を提供するために不可欠な措置である。反対している人が心配するアメリカやヨーロッパからの輸入が禁止されるわけではない。

三田氏は日本文藝家協会常務理事で同協会の知的所有権委員長の立場であり、文化審議会著作権分科会の委員になっている。
三田氏は書籍・雑誌への貸与権適用を主張する立場であったが、音楽CDの環流防止措置については、ニュートラルな立場であるはずだ。
しかし、三田氏の見解は「音楽CDの環流防止措置」推進側の意見をそのまま受け入れている。
この見解に、文化審議会著作権分科会の問題点が表れているように、私には思える。
それぞれに権利強化を主張する側が、自分達の主張とは関係の無い権利強化にも賛成してしまえば、権利強化に反対する側は圧倒的に不利になってしまう。
文化審議会著作権分科会のあり方についても、一度検証してみる必要があると思う。