審議の感想

ビデオライブラリで28日の衆議院文部科学委員会の審議を全部見た。

輸入CD規制問題、衆院での審議が始まる――かみ合わない質疑
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0405/29/news017.html

上記の記事にあるように、質疑は全くかみ合っていなかった。
これは質問の側に問題があるのではなく、答弁の側の問題だ。
ちゃんとした根拠もなく、ちゃんとした検討過程も経ていないものを、無理やり法律にしようとしているのだから、つつけばボロが出てくるのは当然でしょう。
まともに考えれば、この改正案を通すことは無理だと思うが、でもわからない。
国会で多数を握っているのは与党だから、与党が強行採決してしまえば止められない。
与党には、そのようなことをしないよう、お願いしたい。

あともう一つ気になるのは、書籍・雑誌への貸与権だ。
民主党の肥田議員は賛成だと述べていたし、川内議員は、文化審議会著作権分科会報告書を取り上げた際に、環流防止措置については導入すべきとの結論が出ていないことを強調する上で、書籍・雑誌への貸与権は導入すべきとの結論が出ている、と強調していた。
仮に今回の法改正が阻止できたとしても、書籍・雑誌の貸与権は次の法改正では検討されることなく通ってしまうのではないかと、不安になる。
書籍・雑誌の貸与権についても、輸入権同様、いいかげんな根拠でいいかげんな検討しかしていないし、パブリックコメントについても、操作されていることが指摘されている。
問題は同じなのだ。