衆議院文部科学委員会 その1

遅ればせながら、ビデオライブラリで見ているところです。
自民党の岸田議員と城内議員の質問を見終わりました。

岸田議員の質疑については、法改正推進側からのなれ合い質疑のように思います。
内容的にも特筆すべきことはありませんでした。

しかし、城内議員の質疑は、違います。

城内議員の質疑は「戦前のレコード・映画などの古いものについては、著作権著作隣接権の対象外として、国民の誰もがアクセスできるようにすべきだ」と言うものです。
河村大臣は、「国際条約との整合性があるので、慎重に検討すべきだ」と答弁しましたが、それに対して城内議員は「ほとんどのものは商業的な価値が無いので、それまでは保護する必要は無いのでは」とか「没後50年というのはとてつもなく長い」とか「ペンネームを使っている場合やマイナーレーベルから出ている場合は、どこから許諾を得るのかがわからなくなってしまう」とのべ、保護期間の対象からはずすことを更に主張していました。

与党議員の中で、このような質疑が出てきたことには、注目すべきでしょう。

なお、映画の著作物の保護期間は、昨年の法改正により、公表後50年から70年に延長されたが、その際に城内議員は反対したのだろうか?

追記:コメント欄で、謎工さんより城内議員は昨年11月初当選で、昨年の法改正時には議員でなかったとの指摘がありました。