自己責任を問うのなら

「人質解放の費用公表を」 政府・与党に自己責任問う声
http://www.asahi.com/politics/update/0416/007.html

「自己責任」というのは、都合の良い言葉だ。

自衛隊を派遣しておいて、邦人が危険な目にあう可能性を高めておいても「自己責任」という言葉を使えば、その責任は回避でき、被害者が悪い、ということになるらしい。

規格に沿わない商品を出しておいて、再生できなくても、プレーヤーが壊れても、それは「自己責任」ということで、発売元の責任を回避することができるらしい。

政府・与党も「自己責任」を問うのなら、もっと問わねばならない人たちがいるんじゃないの。
アジア市場に出て行こうというレコード会社も自己責任でやってもらえばいい。
環流防止措置なんか不要だ、「自己責任」でやればいい、と突っぱねるべきでしょう。

3人の被害者やその家族を「自己責任」という言葉を使って責め立てるのなら、他にも「自己責任」を問う人たちがいるでしょう。
貸本があるから私たちのマンガが売れません、と泣きついてきたって、「貸与権」が書籍・雑誌に無いのは最初から分かっていたでしょう、そんなの「自己責任」だ、と突っぱねればいいじゃないか。

本当に「自己責任」という言葉は、便利な言葉だ。

でも、私は「自己責任」という言葉を使うつもりはありません。