家庭文庫

朝日新聞オピニオン面より

◆家庭文庫 地域の企業も支援の手を 海和三技子 主婦
私の視点 ウィークエンド
朝日新聞. 2004年4月10日(土)14面(オピニオン)

地域で家庭文庫を運営している主婦からの投稿。
伊藤忠記念財団からの助成を受けたとの記述があったので、伊藤忠記念財団を調べてみた。

http://www.itc-zaidan.or.jp/

上記サイトを見てみると、子ども文庫助成事業を行っているようだ。

さて、書籍・雑誌に貸与権が適用されたとして、このような家庭文庫への影響はあるだろうか? 多分無いだろう。詳しく調べてはいないが、家庭文庫は非営利で無料で貸し出していると思われるからだ。
しかし、例えば企業が社会貢献活動の一環として、直接子ども文庫を運営した場合はどうか。(実際にそのようなケースはあります。例えばこちらなど)
このような社会貢献活動が、営利目的の一環と見なされてしまうと、今後は著作権者の許諾なしに、本を貸し出すことはできなくなってしまう。
書籍・雑誌への貸与権適用は、このような影響を及ぼす恐れがあるのだ。
ただ、マンガ家がレンタルコミックから著作権料を取れるようになる、というだけではないのだ。
権利を主張しているマンガ家達は、このようなことを分かって主張しているのだろうか。自分たちが権利を主張することが、結果として、多くの人から(子ども達も含む)読書機会を奪うことにつながることを。