パブリッシングリンク

昨日、ソニー電子書籍について書いたら、今朝の朝日新聞にパブリッシングリンク社長の松田哲夫氏のインタビューが載っていた。

「安く楽しく、電子貸本は時代の流れ」パブリッシングリンク社長・松田哲夫さんに聞く
朝日新聞. 2003年12月28日(日)11面

レンタル方式については次のように語っています。

「出版は、もやは全集ではなく、文庫・新書が中心。蔵書よりは中身を安く楽しめればいいとう読者が増えている。レンタルは時代の流れです。電子本ならば課金などの管理がしやすく、著者や出版社などの権利もきちんと守れます」

前にも書いたが(id:copyright:20031118#p2)デジタルデータに限って言えば、レンタルだから安くなる、ということは私には理解できない。レンタルだろうが販売だろうが、必要なコストはほとんど変わらないはずだ。むしろレンタルにしたほうがコストがかかるのではないか、と思う。なので、価格をどうつけるかは価格政策の問題に過ぎない。「安く楽しんで欲しい」というのならただ価格を下げればいいのではないだろうか。
電子貸本が「時代の流れ」とは私には思えない。ただ販売する側の都合を読者に押しつけているだけではないだろうか。