読んでみた

正直言って驚くような数字はなかった。
こんなもんでしょうというのが、正直な感想。
五体不満足」の推定貸出数が約70万回。
この数字を持って大量に貸し出されていると主張する人は多いかもしれないが、最も貸し出されている本でこの数字である。さらに、この数字は4〜5年間の累計貸出回数であることも忘れてはいけない。
推理作家協会が主張している、「出版後半年間の貸出禁止」をしても、売り上げが上がるとは思えない。

むしろ、「複本」が騒がれていながら、「五体不満足」が1館平均5.6冊、「ハリーポッターと炎のゴブレット」が4.5冊、「模倣犯」が4.2冊と、意外に少ないという印象を受けた。

それにしても、このデータを元に「話題作は「借りて読む」」という見出しをつけてしまう読売新聞ってどうなんでしょう。
そのような傾向は、私には読み取れない。
そもそも、この調査の対象はベストセラーと各賞の受賞作品なのだから、全部「話題作」ではないか。「話題作」以外との比較がされていないこの調査から、どうすればそういう結論が出せるのだろう。