JSTの複写サービスが終了

科学技術振興機構JST)が複写サービスを来年の2月末で終了する。

【重要】JST所蔵資料複写サービスの終了に関するお知らせ
http://jipsti.jst.go.jp/copy_s/new/info20150615_1.html

JSTは科学技術文献データベースの作成などのために科学技術雑誌や学会論文集などを収集しており、それを元に、主に企業を対象に複写サービスを行ってきた。

2015年度料金表:JST所蔵資料複写:文献情報提供サービスサイト:JST科学技術振興機構
http://jipsti.jst.go.jp/copy_s/copy.html

自分が企業内図書室の担当者だった頃(もうそれも10年以上前になるのだが)毎日のようにJSTに複写依頼を出していた。
その昔、国会図書館のサービスが非常に使いにくかった頃は、JST(当時はJICST 科学技術情報センターだった)の方が便利であり、サービスも良かったので、まずはJSTの所蔵を確認していた。
そのサービスが終了するのは、正直ショックだ。

複写サービス終了後、JSTが現在所蔵している資料がどうなるか、非常に気になるところだが、案内の中に書かれていた。

尚、JST所蔵資料複写サービスの終了に伴い、JSTが所蔵する資料は可能な限り、他の公共機関等へ移管することで、引き続き、有効活用できるよう進めて参る 所存です。

【重要】JST所蔵資料複写サービスの終了に関するお知らせ

ここは是非、神奈川県立川崎図書館にも移管をしてもらいたいところだ。
神奈川県立川崎図書館は社史のコレクションで有名であるが、科学と産業の情報ライブラリーとして、神奈川県内だけ限ること無く、科学技術情報の提供を行っている。JSTの資料を引き継ぐのにふさわしい図書館だと思う。

神奈川県立川崎図書館ホームページ
http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/kawasaki/index.html

収容スペースの問題はあるが、過去には日本化学会から日本化学会化学図書・情報センターの蔵書を移管されたこともある。

日本化学会所蔵書籍の移管先について(ご案内)/日本化学会
http://www.csj.jp/library/ikan-kawasaki.html

今回も何とかして、JSTの資料を引き継ぐべく手を挙げて欲しい。


なお、JSTから科学技術文献データベースを引き継ぎ、JDreamIIIとしてサービス提供を行っているジー・サーチが、ドキュメントデリバリーサービス会社のサンメディアと提携して複写サービスを拡充するとのリリースも出ている。

JDream?からのドキュメントデリバリーサービスを大幅に拡充「JDream?複写サービス」を7月13日から提供開始 〜国内初、幅広い学術文献を入手できる文献情報提供プラットフォームに〜:株式会社ジー・サーチ
http://www.g-search.jp/release/2015-07-13-000507.html

JDreamIII複写サービス開始のご案内 - 【SUNMEDIA】サンメディア学術情報サービス
http://www.sunmedia.co.jp/modules/bulletin0/article.php?storyid=231