2月21日の神奈川県議会での藤井教育長の答弁

前回の速報から大分間が開いてしまったが、2月21日の県議会において、県立図書館の閲覧廃止の見直しと県立川崎図書館の市内での機能存続について、藤井教育長が答弁したときの動画を見た。

神奈川県議会 インターネット議会中継
http://www.kanagawa-pref.stream.jfit.co.jp/vod_play.php?CNTID=16286&PREVPAGE=%CC%E1%A4%EB

その藤井教育長の答弁を文字おこししたので、遅ればせながら、ここに掲載する。

藤井教育長の答弁

県立の図書館についてお尋ねがございました。
図書館の見直しについては、県立図書館の資料を市町村の図書館で見れる仕組みを充実して閲覧・貸出機能を廃止すること、川崎図書館についても集約化する方向性を示した上で検討してきました。
こうした見直しの方向性に対して、市町村や県民、企業の関係者から多くの意見が寄せられています。
具体的には、研究や調べ物を行う際には関係する資料をその都度閲覧する必要があること、また市町村図書館に貸し出ししていない貴重な資料があることなどから、閲覧機能の継続を求める意見が数多くありました。川崎図書館については、企業から寄贈される研究論文などが掲載された貴重な専門誌や、特許、企画に関する資料などが企業の活動に必要という声が多く寄せられています。さらに、他に類を見ない充実した専門資料の集積と企業の調査研究を支援するという特性や地域性を持った図書館が無くなると、企業活動に支障を来すという意見を多くいただきました。
そこで、検討過程では様々なご意見がありましたが、こうした多くのご意見やご要望も考え合わせ、県立の図書館は図書館として貴重な資料を直接手に取ってみることが出来るよう、閲覧機能を維持する方向で検討いたします。また川崎図書館はその特性や地域性が重要な役割を果たしていることから、産業技術や特許に関する情報の提供など、より企業活動の支援に繋がる機能に高度化特化して川崎市内に残す方向で検討して参ります。