川崎市議会での県立川崎図書館に関する質疑

12月6日の川崎市議会において、民主党の飯塚正良議員が代表質問の中で、県立川崎図書館についての質問を行っている。

川崎市平成24年第4回川崎市議会定例会 代表質問発言者及び発言要旨
http://www.city.kawasaki.jp/980/page/0000043265.html

飯塚正良ほっとらいん
http://www32.ocn.ne.jp/~iizukahotline/

川崎市議会のインターネット中継で、飯塚議員の代表質問の録画映像を見ることが出来た。

川崎市議会-インターネット中継
http://www.kawasaki-council.jp/

県立川崎図書館に関する質疑の概要をまとめた。
一言一句正確に文字おこしをしたわけでは無く、趣旨が変わらない程度にまとめました。
ニュアンスが若干変わってしまっているかもしれないが、ご了承いただきたい。



飯塚正良議員

11月7日の神奈川県議会決算特別委員会において県立図書館の機能縮小・廃止についてのやりとりがあったが、県議会でのやりとりは、事前・事後、川崎市に報告・相談があったのか。あったとすれば、市としてはどう対応していくのか。
また、社史コレクションの実績や知的財産の集積拠点となっている機能はどう継承されるのか。

教育長

県議会後の11月20日に、市町村の教育委員会に対して県の教育委員会からの説明があった。
他の市町村と情報交換を行い、県と協議をしていく。
産業情報機能等については川崎市内において県による機能存続がはかられるよう、市として要望をしていく。

飯塚議員

市長に対して質問する。県からどのような報告が行われたのか。
知的財産などに関わる産業情報機能について、機能存続を求めていくということだが、平成29年度までに移転を行う計画と聞いている。そこで移転先として市立中原図書館や殿町キングスカイフロント、県所有地である川崎市境町の旧県立高等職業訓練校京浜分校跡地へ保育所あるいは特養ホームの合築なども検討できないのか。

砂田副市長

報道がなされた後、県から今後の川崎図書館について、全面的な廃止が前提では無く、これから市と協議していきたいとの説明があった。その後事務レベルでの意見交換会が開催された。
産業情報機能等の存続について、県に市町村との協議に基づき県立図書館のあり方について方向性を示してもらいたいが、市としては、県立川崎図書館の持つ知的財産等に関わる産業情報機能などの存続について様々な検討をしてもらい、県による本市内での機能存続がはかられるよう、要望・協議していく。

飯塚議員

県立図書館が川崎から無くなるのは地域に取って大きな問題である。先ほど副市長から答弁があったが、市長自ら強く県に要望していくべきと思うが、市長の考えを聞きたい。
廃止した県立高等職業訓練校京浜分校跡地を県立川崎図書館の移転先として県に働きかけていくべきと考えるが、移転先の適地として市長の考えを聞きたい。

阿部市長

今後の県立川崎図書館のあり方については事務レベルでの検討が始まったところ。
市としては、県立川崎図書館の持つ知的財産等に関わる産業情報機能については、県による本市内での機能存続を要望していくとともに、市民へのサービス低下に繋がらないよう、今後県立図書館の果たすべき役割について、他の市町村と連携をはかりながら、移転先も含めて県と協議していく。



以上が県立川崎図書館に関する質疑だ。
川崎市として、神奈川県立川崎図書館の持つ産業情報機能を川崎市内での機能存続を県に対して要望していくというのは、ありがたい。
また、民主党の飯塚議員は、昨年の市議会でも県立川崎図書館についての質問を行っている。

甦えれ川崎2011年9月29日号
http://www32.ocn.ne.jp/~iizukahotline/syoukai/110929.html

このように、県立川崎図書館について積極的に市議会で取り上げる議員がいることも心強い。
県議会においても、このような議員がいるかどうか、調べていくつもりだ。

追記

飯塚議員のサイトの「甦れ川崎」2012年12月20日号で、市議会での質疑の内容を紹介しています。

甦えれ川崎2012年12月20日号
http://www32.ocn.ne.jp/~iizukahotline/syoukai/121220.html