英国では、著作物の利用をより自由なものにするための権利制限が検討されている

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英国政府が著作権法の制限規定見直し案を示したレポートを公表、英国図書館が歓迎の意を表明 | カレントアウェアネス・ポータル
http://current.ndl.go.jp/node/22589

英国では、著作物の利用をより自由なものにするための著作権の権利制限が検討されているらしい。
非常にうらやましい。



権利制限の対象となるのは

  • 私的複製(Private copying)
  • 教育における利用(Education)
  • 引用(Quotation and news reporting)
  • パロディ(Parody, caricature and pastiche)
  • 研究および私的学習(Research and private study)
  • 非商用目的の研究におけるデータ解析(Data analytics for non-commercial research)
  • 障害者のためのアクセス(Access for people with disabilities)
  • アーカイビングおよび保存(Archiving and preservation)
  • 公共団体における利用(Public administration)
  • 著作権表示(Copyright notices)
英国政府が著作権法の制限規定見直し案を示したレポートを公表、英国図書館が歓迎の意を表明 | カレントアウェアネス・ポータル

の10の領域。
そして、権利制限の経済効果について、

併せて、この変更が英国にもたらす経済効果は向こう10年間で5億ポンド以上であると見積もっています。

英国政府が著作権法の制限規定見直し案を示したレポートを公表、英国図書館が歓迎の意を表明 | カレントアウェアネス・ポータル

としている。
日本円に換算すると、10年間で675億円の経済効果ということだ。
著作物を自由に利用できるようにするだけで、これだけの経済効果があるのであれば、日本でも権利制限の拡大を真剣に考える必要があると思う。