地方紙の社説

今国会での著作権法改正について、2つの地方紙が社説で慎重な立場から取り上げている。

まずは6月26日付けで高知新聞。

高知新聞:高知のニュース:社説:【改正著作権法】拙速な罰則化は危うい
http://www.kochinews.co.jp/?&nwSrl=290088&nwIW=1&nwVt=knd

権利者側の提示している違法ダウンロードによる被害額を参照しつつ、罰則強化を求める声に対して理解をしめした上で、

何より、賛否が分かれる罰則規定について、国会審議が十分行われなかったことは問題と言わざるを得ない。

高知新聞:高知のニュース:社説:【改正著作権法】拙速な罰則化は危うい

 数々の問題があるにもかかわらず、国会での議論は尽くされなかった。自民、公明両党が提案した罰則規定は、今月15日の衆院採決の直前に盛り込まれたからだ。これでは拙速と批判されても仕方がない。

高知新聞:高知のニュース:社説:【改正著作権法】拙速な罰則化は危うい

と、国会での議論が尽くされずに可決されたことを批判している。


さらに本日、6月28日付けで信濃毎日新聞も社説で取り上げている。

信濃毎日新聞[信毎web] ダウンロード 罰則化には疑問も残る
http://www.shinmai.co.jp/news/20120628/KT120627ETI090002000.html

信濃毎日新聞は高知新聞よりさらに突っ込んで

 罰則化したからといって違法配信はなくなりそうにない。「通信の秘密」にも関わる問題だ。運用を注意深く見守り、必要なら法の再改正も考えたい。

信濃毎日新聞[信毎web] ダウンロード 罰則化には疑問も残る

再改正の必要性まで述べている。


地方紙で2紙が社説で今回の法改正について批判的なスタンスから意見表明をしていることを評価したい。

一方で、全国紙は何をやっているのだろうか。